新たな出会い
___モグッモグ
街の屋台で買った串焼き肉を咀嚼する。
「んー、あんま美味しくない」
ファングボアって魔物の肉らしいけど、ハーブとかで臭みをとらずに塩かけて焼いただけじゃん。この世界にはこんな食べ物しかないのかな。つらすぎ。
どうにか森にある薬草の種類も覚えて運び屋みたいなこともして少しは稼げるようになったけど、それでも全然お金が足りない!
魔物を狩るのは怖いしどうすればいいの!?
「はあああ、憂鬱・・・・・・ふかふかのベッドで寝たい。お風呂入りたい。気持ち悪いよお」
とりあえず傭兵ギルドに行こ。明日受けるのにいい依頼とかないかなあ。
「え?」
え、あっ、ちょっと待って!?めちゃくちゃ可愛い子がいるんだけど?嘘、私と年は同じくらいかな?
受付のいかついおじさんと話してる。すごいなあ、怖くてあの人のところに行ったことなんてないよぉ。
ちょっとだけ女の子といかつい男との会話を盗み聞きしてみる。
「ねえ、明日運び屋を雇いたいんだけど依頼出せる?」
「ああ、どんな条件で出すんだ?」
「私が森から出てくる時間に森の外で待っててもらって森から解体場まで獲物を運んでもらう。報酬は、まあ1万ギルくらいかな。あとはギルドから手押し車借りるためのお金も出す」
「そうか、運び屋依頼としては報酬が高いがまあそのくらいでもいいんじゃねえか」
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「あ、あの・・・・・・その依頼私が受けてもだいじょぶですか?」
「ん、いいよ。お願い」
「おいおい、適当だな。まあこいつは何度か運び屋依頼を受けてたとこ見たことあるし大丈夫だと思うぜ」
「よ、良かった!よろしくお願いします!」
ぐっへへへ、やったー!!!報酬もいいし可愛い女の子と一緒に過ごせるしで一石二鳥じゃん!
それにこの子この世界ではなかなか見ない顔立ちだし、もしかしたら私と同じプレイヤーなんじゃない?私以外にも同年代がいるなんてびっくりだなー。
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次の日街の雑用依頼をして日中を過ごす。雑用依頼は畑仕事や畜産の仕事を手伝ったり、工事を手伝ったり様々だがいまはどの仕事も慣れたものだ。そして午後はギルドで手押し車を借りてから森に向かう。森まで手押し車を押してくのは大変だけど、あの子のためにがんばっちゃうよー。
森の入り口の所定の場所についてしばらく待つ。すると森から依頼主である女の子が鹿を引きずって出てきた。
「おつかれさまー。私と同じくらいの年なのにすごいねー」
___よいしょっと
鹿を頑張って持ち上げて手押し車に乗せながら言う。
「ん、たくさんお世話になった人がいるからその人のおかげ。あとは頑張った」
少し照れつつも答えてくれた。褒められ慣れてないのかなー。可愛い!
「私の名前はミヤっていうの。あなたは?」
手押し車を押して、二人並んで歩きながら話しかける。
「私はハナビ。今は17」
「え?年同じじゃん!同い年だよ!私たち!」
「ん、そうなんだ」
そうしてこれまでの私の苦労話をしたり、ハナビちゃんから森の知識を教えてもらったりしながら街へ戻った。
解体場に着いて、もうお仕事は終わり。ハナビちゃんとはお別れだ。人見知りみたいだけどそれでも私の話に付き合ってくれる優しい子だ。それに何より可愛いし。寂しいな、また会えないかな。
「ねえ、ずっと運び屋やってるの?」
「うん、それと街の雑用依頼くらいでしかお金が稼げないからね」
「それなら明日から狩りに行く日は今日みたいに私の獲物運んでくれない?しっかり報酬も出すから」
「え?あ、うん!やる!やるやる!」
「そっか、それなら明日からまたよろしくね」
そう言ってハナビちゃんは私に優しく微笑んでくれた。
わわっ___天使だぁ_____
それにしてもよかった。またハナビちゃんと会えるんだぁ。明日からが楽しみ!




