モブ2
爺さんと姉ちゃんと別れて群生地に向かう。
なれない森歩きで体力は奪われるばかりだったが、目的地に到着してたまっていた疲れが一気に吹き飛んでしまった。
「おおおっ、すげえっ」
そこには小さい黄色い花を咲かせた草が大きな絨毯のように広がっていた。
「うっひょおおお、これで一攫千金だぇ」
生えていた草を根こそぎ採取して袋に詰める。
「いやあ、一人で来てよかったぜ。ただゴブリンには会わなかったな。ゴブリンもやれればもっと稼げたのによお」
薬草の詰まった袋を大切にもって、鼻歌を歌いながら通ってきた道へ戻り歩き出す。
_____ゴンッ
「っんぐぁっ__」
後方から頭に衝撃が走りそのまま前へと倒れる。
「__ぐっ」
何かに腹部を蹴られ、うつ伏せから仰向けへと変わる。
そこにいたのは五匹の下卑た笑顔のゴブリンだった。
「ギヒャッ__ギヒッ」「キヒャヒャッ__」
ゴブリンたちは笑いながらこっちを見ている。本物のゴブリンを目の前にして恐怖で逃げようとするが、脳が揺れてまともに動くことができない。
逃げようと必死にもがく俺をゴブリンは嘲笑っているようだ。
「く、くそぉ」
ほふくで離れようとする俺の足にゴブリンが太い木のこん棒を叩きつける、
_____ゴンッ___ゴンッ___ゴチャッ___グチャッ
「ぐあ゛あ゛あ゛あ゛」
ゴブリンは俺の腰ほどしかない体躯では想像もできないほどの力で、俺の足にこん棒を叩きつけた。
「ひぐっ___うあっ」
逃げたいが足を潰された。痛い、どうすりゃいいんだ。
死にたくない死にたくない!俺はこんな奴らに殺されたくない!
ああ、こんなことになるんだったらあの爺さんの言うこと聞いときゃ良かった。
ああ、こんな世界くそったれだ_____
その後、俺の頭にこん棒が何度も叩きつけられた。
ーゴブリンー
身長は成体は80~110㎝が平均。
繁殖力が高い。狡猾で人の足跡などを見つけると待ち伏せして不意打ちを狙ってくることも。
ダンジョンや多くの山や森に生息。
基本は木の棒やこん棒など粗末な装備をしていることが多いが、群れを統括する個体が上位種などの知恵の高い個体になると自ら装備を生産するようになり、武器などが上等になったりより狡猾に動くようになったりする。




