44話 ワーファイヤー再び
完成した魔石に魔力を込め思いっきり投げる。魔石は渦を巻いて上昇していく。成功だ。
ホワイトオークは風でダメージを受け、目に直接はいる光にも風にも邪魔されている。
そして、『水突』「突くっ!」からの『水連突』「突くっ!」「突くっ!」「突くっ!」「突くっ!」「突くっ!」「突くっ!」「突くっ!」「突くっ!」
目が見えないせいかホワイトオークは腕をがむしゃらに振り回す。腕の動かし方が単純なのでかんたんにかわすことができる。
『岩突』剣先から段々と刀身が茶色に変わる。
「突くっ!」突いたところから岩が砕け散る様に岩石が乱雑に跳ねホワイトオークを攻撃する。
「突くっ」「突いて突いて突きまくる!」
『岩連突』「突く突く突く突く突く突く突く突く突く突く突く突く」
だいぶHPは減ってきたんじゃないか...?
回復されないようにと『凶・スキル制限』相手のスキルを封じ込める。
これで、回復もされないし、スキル攻撃もされない。
よし、ここで仲間を増やそう。
『ワーファイヤー』『ワーファイヤー』『ワーファイヤー』『ワーファイヤー』『ワーファイヤー』
炎耐性あったけど氷耐性あったハイワイルドオーク氷スキルで倒せたし平気だろ...なんかあっても物理攻撃だ。
「「「「「こんにちは」」」」」
「お前らは姿変えられるんだよな。」
「「「「「はい。私は戦うこともできますし、命令に従うこともできますよ。形も変えることも、もちろんできます。」」」」」
「じゃあ、このホワイトオークくらいになってくれ。」それぐらいの大きさになればきっと...
「「「「「神獣です。神獣ホワイトオーク。」」」」」
「ああ、それだそれ。」早くなってくれ、オレのスキルよ。ホワイトオークの攻撃が当たるかもしれないだろう。
「「「「「前の個体も言ってたと思います。炎の量が少ないのでこの大きさまでしかできません。しかし、私に炎系のスキルを当ててもらえれば大きさも操れます。温度の調節もできます。低すぎてもだめですけど、最低10度くらいですね。」」」」」
「ああ、じゃあホワイトオークの大きさになるにはどのスキルを?」どれくらいの強さのスキルなんだ?
「「「「「神獣です。神獣ホワイトオーク。」」」」」
「はい、神獣ホワイトオークです。」はやくしろ、どんなスキルなんだ。
「「「「「『終末炎』です。」」」」」
「わかった。」
『終末炎』『終末炎』『終末炎』『終末炎』『終末炎』
5匹分『終末炎』をワーファイヤーに向けて打つ。
打つとさっきまで10cm程度だったワーファイヤーがみるみる大きくなっていった。




