18話 暗号
「早いですね。試験開始まであと1時間有りますよ。試験はこのギルドの裏側にある多目的闘技場9で行われます。」
ギルドに入った俺に声をかけたのはエレだった。
「多目的闘技場ってそんなにあるのか...9個だ───」
俺が質問しても変わらずに素早く答える。
「ええ、あればあるだけ良いですからね。多目的闘技場は24有りますよ。」
多いな...ものすごく多い。確かに多ければ多いほど良いってのはわかる。けどそんなにいらないんじゃないか?
「...そうか。ありがとう。」
ギルドを出てエレの言った通りに裏へ回るとそこには木でできた看板があった。
この街に来るときの見た看板より大きいな...
案内用看板なのかな...
そう思い看板を見る。そこのはよくわからないことが書かれていた。
「ん、なんだこの看板『多目的闘技場は...看板の裏』だって?」
看板には『多目的闘技場は...看板の裏』としか書かれていない。
そう言われても看板の裏には闘技場らしきものは見当たらない。
看板の後ろには壁が広がっているだけだ。
...もしかして
そう思い俺が覗いたのは看板の裏側だ。
ゲームでたまにあったりするんだよな、看板自体の裏側を見ること。
予想通り看板の裏側には文字が書かれていた。
『駅降り漕ぎねう』
...何だこれ。多目的闘技場は『駅降り漕ぎねう』なのか...
もしかしてコレも試験の一部か...
これを解かなければ試験会場にはたどり着けないというわけか。
コレが一次試験、頭の問題というわけなのか。
まぁとりあえず解いてみるか。
駅降り漕ぎねう───か。特に意味のある文章ではない。
おそらく何かに変換するのだろう。
...そういえば知らない国の言語のはずなのに読めるのはなんでだろう。
全てが日本語に頭のなかで変換される。
最初はよくわからない未知の言語に見えるのだが日本語にだんだんと変わっていく。
...これもスキルの一種かな。
ひとまずこれをひらがなにしてみるか。
駅降り漕ぎねう だから
えきおりこぎねう...か
あ、ローマ字にして逆から読むとかどうかな。
前、推理小説呼んだときにそういう暗号が出てきてたな...
そうすると
ekiorikogineu
になって逆にすると
uenigokiroike
だろ。そうすると
うえにごきろいけ
になるな。上に5キロ行け、ということなのか。
上...空じゃないよな。
上って...北のことかな。
ま、とりあえず行ってみるか。
あと、5キロってわかるようなスキルはないかな...
俺はスキルを探す。
スキル『計測』『通知』
この2つのスキルを使ってうまく測れないかな...




