15話 欠陥
あ、光らせるの忘れてた。
スキル『発光』
「おい、お前。何だこのインチキ道具は!」
ジョーシがとてつもなく怒っている。
「すいません。付与忘れてました。今すぐにします。」
「付与『発光』」
「付与したのか...?」
「はい。これで治ったと思います。もう一回試してみてください。」
「凄まじい速さだな...行くぞ。」
そういってジョーシが魔石に手を置く。
「俺は女だァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!ああ!光ってるぞ。」
「成功ですね。一応本当のことも言ってみてください。」
一応試してもらわないと作れているかどうかわからない
「俺はハゲじゃなァァァァいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!光ってる...」
「お言葉ですが...ジョーシさん禿げてますよ。」
テイダさんが言う。
「うるさい。うるさい...」
ジョーシのテンションが下がっている。
「もう一回男かドウかで確認良いですか?」
それが一番わかり易いだろう。
「俺は男だ...」
テンションが下がり低めのトーンで喋る。
「光らない...成功ですね。」
俺が言うと
「おおおおおおおおお!!!!!すごいぞすごい。」
一番喜んだのはテンションが急激に上がったジョーシだった。
「コレいくらで売ってもらえるかね!!!」
「無料でいいですよ。しかし、俺が来た目的覚えてますか?」
「...もちろん覚えてるぞ。アレだろ...アレな...」
明らかに狼狽えていて覚えていそうにない。
「ワイルドオークの買い取りです。一人で倒したことを証明するためにこの道具を作ったんですよ。」
「そうだよな...そうそう。...ホントだったら作った本人だけ嘘ついても平気なようになってる可能性があるから調べるんだが...」
「だが...」
「こんな5重付与できて、魔道具作って無料でくれるような料理人のやつが嘘付いているとは思えん。ワイルドオークを買い取ろう。」
よかった。コレで試験を受けられるかな。後は買い取り金額次第だ。
「ありがとう。」
「買取金額は...ちょっと待てよ...120万マールでどうだ。」
「...120万マール!?ってどのくらいだ...?」
「んー大体だな。子供がもらって嬉しいのが1万マールくらいかな。」
1マール=1円と考えて良いのかな...?
「...ナナナの実って一ついくらだ?」
果物だったら同じくらいの値段になるだろう。
「ナナナの実は高級食材だからな...1000マールくらいかな。」
...バナナ高級食材だった。
「120マールまぁ、それでいいや。わかんないし。」
「これで入会できるぞー!」
「え...?まだ入会してなかったのか?それじゃなんか困ったことがアレば俺の名前出せよ。」
「ありがとう」
「あ、そういえば、お前さんの名前は?」
「トシキだ。」
「わかった。トシキじゃあ、また。」
「じゃあな。ジョーシさん」
「俺はジョーシでいいぞぉ」
「わかった。ジョーシ!」
「またな。トモキ。」
そう言って間違えながらギルドの奥にジョーシは入っていった。
「はい。これ120万マールです..............トシキさん」
テイダが言った。
「また来るよ。」そう言って俺は入会受付カウンターへ向かった。




