14話 嘘発見器
「付与 『塩分感知』『水分感知』『振動感知』」
コレでいいかな。で、手をおいたときに固定がされるように
「スキル『固定』」
「完成だ。」
「............へ?」
「..................あ、へ?」
「完成した。」
「おう、今お前さん...あなたさま何回付与されましたか...?」
一回本性というか素の状態の「ジョーシ」が出た気がした。
「無理して営業用で喋らなくていいですよ...?」
「お、そうか。ありがとよ。苦しくて苦しくてな。あの喋り方じゃねえと本部の偉ァい方どもに怒られちまうんだ。このことは内緒だぞ。んでな、本部の奴らはな頭のおかしい仕事を押し付けてくんだよ。この書類にスタンプを押してくださいとかな」
「ジョーシさん、判子です。」
「おう、ハンコ押せとかな、依頼書を分けろとかな、依頼書を貼れとかだな...あとはだな、」
...すごい普通の仕事じゃないか?それ。このまま愚痴を聞いてても何も始まらない。
「4です」
「へ?何の話だ?」
「付与の数ですよ」
「おう。そうだったな4だな────────────って4!?はぁ!?」
...なにか変なことを言っただろうか。
「4って...はぁ。お前何者だ?」
「料理人ですよ。」
「ええええええええええ!料理人!?いたのかよ!あの3人以外に」
料理人って3人しかいないのか。それがホントだったらすごいことだな...
「料理人ってそんなに少ないのか?」
「ああ、料理人になるにはメコギムってやつに味付けしなきゃナンねぇだろ?」
「ああ、そうだな。魔力込めたらできたぞ。」
「それがみんなできないんだよ。なんか才能っていうのかわからねぇけどな。」
料理人はこの世界だと珍しいらしい。
「料理人か──ん?なぜ料理人が付与できるんだ?しかも4重。」
「普通にです。」
普通にできてしまったのだからそれしか答えようがない。
「はぁ?普通にできるわけねぇんだよ。一人前の付与師だって2重が限界だぞ。」
「まぁまぁ。しょうがないじゃないですか。」
「で、付与したのは良いが何なんだ?これ。役に立つとか言ってたが。」
「嘘発見器です。」
「嘘発見器?何だそれ見慣れない魔道具だな。嘘を見分けられるのか...?」
「はい。まだ試作品ですが...ちょっと試してみましょう。」
「で、どうすれば良いんだ?」
「コレを握って嘘かホントのことを言ってください。」
「私はおんなだァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」
ジョーシが大声で言う。
「.........」
嘘発見器は反応が起きない。
「ジョーシさんって女だったんですかぁ?」
冷やかすようにテイダさんが言う。
「俺はおとこだァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」
さらにジョーシが大きな声を出す。
「.........」
また、嘘発見器は反応が起きない。
「ジョーシさんって女でも男でもなかったんですかぁ?プププ」
冷やかすようにテイダさんが言う。
......何がだめなんだ?ちゃんと付与したしな...




