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5.『撮ってはいけない家』
ただのADの推理力が凄い!
『撮ってはいけない家』
出版社:講談社
矢樹純 (著)
タイトルからしてすでに不穏です。
『撮ってはいけない』という言葉が示す通り、好奇心と恐怖の境界を鋭く突いてくる物語です。
ごく普通の日常にじわじわと異常が侵食してくる構成が魅力。
最初は「嫌な感じがする」程度なのに読み進めるうちに「これはヤバい家だ」となる過程がうまいと思います。
見てはいけないものを見てしまう。
撮ってはいけないものを撮ってしまう。という工程そのものが取り返しのつかない結果を招く。という点が特に印象的。
ホラーというより推理小説寄りで、怪異というより人の怖さが、派手な演出やショッキングな描写に頼らず、違和感の積み重ねで恐怖を作り上げています。
だから読み終わった後も日常の何気ない風景が少し怖く見えてくるんですよね。
「もし自分がこの人と同じ立場だったら」と考えずにいられないリアルさがあり、ホラーが苦手な人でも心理的な怖さとして深く刺さる作品だと思います。
じわじわ来る恐怖が好きな方、後味の悪さや余韻を楽しみたい方にはぜひ読んでほしい一冊です。
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