12.『はなの街オペラ』
『はなの街オペラ』
出版社:くもん出版
森川成美(著)
物語の舞台は大正7年(1918)の浅草。
主人公の神谷はな、は作曲家の井野一郎の元に奉公に出ます。
そこで響乃介と出会い、浅草オペラと出会い、技術ではなく精神面でオペラ歌手として成長していく。
最後はいくつもある道のどの道を進むのか悩むことになりますが、そこまでの過程が面白い。
はなは積極的に自分の意見を人に話す人間ではなく、“失敗したらどうしよう”“やっぱり来なきゃよかった”などネガティブに考えがちですが、受け身というでもなくしっかり自分を通す芯があります。
他人が言った、自分が思った“あたしならもっと上手にやれる”という表現は、ただの嫉妬ではなく“もっとうまくやれるだろ?”という期待があっての厳しさなんだというポジティブな考え方をします。
はなは他人の気持ちを感じるのが上手いんだと思いました。
はなの人生の転機は2回あります。
1度目はある事情で舞台に立つ機会が訪れます。
初めは歌が楽しい!舞台に立って歌を聴いてもらいたい!という気持ちから始まります。
そして2度目の転機があり、自分には何が残っているのか。その道しかないのか。もし違う道があるとしたら?どうするのか。歌とそれ以外の人生のどちらを取るかで悩みます。
いくつかある道のどの道を選ぶのか、はなが決断するまでの過程が心に刺さりました。
自分もこれからこの先の人生でどんな道があるのかを考えました。
はなはとある場所で出会った人の言葉に幾度も支えられます。
私もこの人の言葉が好きです。
それがどんな言葉なのか、はなはどんな人生を歩むのか。
ぜひ読んでみてください。
こんにちは、ボアと申します。
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