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第56話 廻る 運命の糸車 (4)

 

ナイスでミドルなイケおじ紳士執事の案内で通された部屋。



あ〜面倒くせ。

金もネタ(情報)も別口で入るし。

正直、もう、此奴に、用無いよな~。

マンドクセ('A`)アアマンドクセ マンドクセ 季語無し



 室内、ソファーに掛け紅茶を嗜むこの国の王女を前にし心の中で思う亡八、八つの徳喪いしヒモ男マレ。

若く物識らぬ少女を如何にしてやり捨てするかを考える。

 正にクズ。


「ヨシツネ、隣に座ってくれ。」

努め冷静に声掛けるアルウル、近付くマレが見たのは小刻みに震える金属製ティーカップ。


怒りか?

怯えか?

呆れて終わり、出てくる出刃包丁?

さてさて、、、、マンドクセ('A`)


王女の隣に腰を降ろす。

王女はティーカップを置き、男の胸に顔をうずめ啜り泣き出す。

「長い、本当に長い。此の時をどれだけ待ったか。また直ぐに帰ってしまうのだろう。」


泣く少女を前に男は心底うんざりしていた。


 元はと言えばお前の国の政治がだな

 もうね、も〜ねッ!

 1時間と言わず3時間、

 説教してやりたい!! ヽ(`Д´)/

 正座だ!この牝ガキ  (´・ω・)、 ペッ!



 無言で少女の細い顎に節くれ立つ指を添え自身に顔を向けさせる。

 男は少女の薄い桃色の唇に己が唇を重ねた。

激しく口付けを交わす。

長い刻、永遠の様な刹那の時間、少女は溺れる。


 男の唇が離れていくのを名残り惜しむ少女。

男は少女の瞳を真っ直ぐに見つめ。

「アルウル頼みがある。」


その言葉は王女アルウルが求めていたものの一つ。

頬を紅潮させ。

「何だ、何でも言ってみろ! お前が望むなら、どんなに大きな屋敷でも用意しよう! 幾十人、幾百人でも召使いを揃えよう。そこで毎夜、毎夜舞踏会を開こう。」


 どんだけ傾城やねん!? ( °д° |||)

 どれも興味茄子の甘味噌田楽 (´・ω・`)


「そんな物に興味も無いし、必要無い。アルウル? それは王族のすべき事か? 王族たるもの国民の範たらねばならない。民の納めた血税を独りの男に狂って使うものでは無い。王女としての自分を戒めよ。」


 男の諫言に、暫し呆然とする。

次第に言葉の意味を理解し感情は怒りに変わっていく。

そう、母たる女王にも、国の重鎮宰相にも言われた事無いのに! とういやつである。


「何をのたまうておるのだヨシツネ!妾の貴様を想う気持ち察せぬのかッ!神より授かりし王権を王族たる妾が行使して何が悪い!!妾を頼らねば手に入らぬ物なのであろう! 貴様は何が欲しいと言うのだ! “言ってみよ!!”」


マレ、気まず過ぎて視線を逸らす。


「マキウス砦の通行札。」


室内、暫くの沈黙。

王女は脱力しソファーに崩折れ座り込む。


 あ〜甘ったれるな!て殴りてぇぇぇ(^ω^#)


思考がまんま金せびるDV男のそれな詐欺師。





 部屋に木札では無く上質なパピルスによる通行証がメイドによって届けられた。

「そうか、私に会いに来る度にマキウス砦で難儀しておったのか。すまぬ、其処まで気が回らなんだ。」


手にとったペン、墨にて通行証に裏書きとサインをいれる。


「受け取るがよい。此の裏書きを見せれば国内でお前を引き止めることができるのは母上のみ。」


 目的を果たした男、少女は男の胸に頬を寄せた

その夜、次の夜も男は少女の求めるままに抱き、少女が眠るまで抱き寄せ口吻を交わす。


 別れの朝、また来るとだけ告げ。

若き王女は男の黒い背を見続ける。

黒衣一色の男が振り返る事は一切無かった。






 バークス商会での商談。手形の換金を終えたローレライ。

四人の奴隷を購入した晩。

宿、奴隷用の部屋に温かな食事を運び。


「ゆっくり食べればええ、お代わりは幾らでもある。」


年齢の異なる女達、特に幼い鬼人の幼女二人に語りかける用に、安心させる用に。


「此れからのもマレが、あなた等買った男、マレ言うんや。マレが、ご飯ちゃんと食べさせてくれる、寒い思いもさせへん、マレを信じて大丈夫や。」


ローレライの明るく柔らかな笑みが四人に向けられる。

笑みを向けるローレライは気付く。

最年長の女は皿を手に食事のペースが早い。

職人、またはある種訓練された者の食事行為。

対し、歳の頃十二、三歳であろうか、おっとりとした少女は見た目通りゆっくりと丁寧に食事をし皿を持つ事は無い。

品、品格を感じさせる食事の仕方であった。


「毛布用意したで、服は仮やもうちょい我慢してな。足冷たいやろ、靴下と靴用意しといたで。明日も此処に泊まるでゆっくり体休めえな。」



 翌日朝、朝食を携えたローレライとラミス。

奴隷専用の部屋にて四人の身元を確かめる。


「大丈夫や、マレは二人を引き離したりせえへん。しかし困ったで名前も歳も分からんのは難儀や。マレに決めてもらお。」


名も歳も不明な鬼人の姉妹、過去北の地から攫われた奴隷の二世、三世、もしくはそれ以上。

横ではラミスが温かな茶に高価な牛乳とハチミツを少量いれ四人に手渡す。

ローレライは残り人種の二人へと向き直る。


「あんたらの事、教えてくれへんか。マレ、あの男な、あんたらの事を奴隷にする積りは無いんや。」


其処まで言い、ローレライは自分の言葉に疑問を抱いた。二人をマレはどうするのだろうか?


「あ〜彼奴、女癖悪いしなぁ〜。」


目を閉じ腕を組み独りうんうんと頷き納得するローレライ。


「若様?酷い言い方ですよ?マレ様は、()()()()()()あのW()I()L()D()さと()()()()()言動と行動に世の女性はころッといくんですよ?」


「そうや、ころッといってまうんや。あの超絶テク本気マジやばいで。」


「若ぁ〜、言い方! 卑猥ですよ?」

ローレライは、いくいく言うたんはラミスやんかと抗議した。


ローレライとラミスのお巫山戯に最年長の奴隷女は顔を青くした。

女の表情の険しさに気付いた王女と従者。

次の瞬間には床に額を擦り付け二人に懇願する。


「お願いします。お願いします。私はどうなっても構いません。ご主人様マレにどの様な事をされても堪えて見せます。どうか、どうか!リストアス様には!アーミテノール様にだけは、手をださないでください。」


女の必死の懇願にうろたえるリストアス、アーミテノールと呼ばれた少女とラミス。

ローレライは気付いてしまう。


 リストアス、リストアス?リストアス家?

 リストアス・アーミテノール!?

 あーあかん ( °д ゜;) やつ?やん?






 人通りの少ない朝の街路を歩く。

マレは大通り宿屋の前で奴隷市場を見る。

今は開いておらず、誰も居ない。

それでも朝から不愉快なものを見た感情が湧き上がる。

 さっさと宿へ入り狼人九人が雑魚寝する部屋へ向かった。


「ぐっ も〜にん!」

朝から焼いた鶏腿肉に齧りつきながら片手を軽く挙げ憶えたてのZIPANG流挨拶をする白毛の義兄弟。

他の八人も、

ゴチす!

まいうッス!

ヒャッハー!

などと食事の手を停める事無く。マレに朝の挨拶なのかも分からない声を挙げる。


「おいっす。ご機嫌だな。」


マレの言葉に、いやそうでも無くス、暇すねなどと返ってくる。

部屋角にはマス目が描かれた和紙と黒白に塗られた木製オセロ駒。

まる二日、食っちゃ寝とオセロをして過ごした九人。

ハクが、飽きたと告げた。


「今夜決行だ、たらふく喰って、しっかり寝ておいてくれ。」


「眠れそうにないッスね」

「漲るな」

若き狼達が呟いた。

何人もの狼はくくと忍び笑う。

海辺に住み漁をするが、彼等は元来、狩猟民族。

そして戦闘民族である。

呼び醒まされた血統、心の奥底に眠っていた牙が剥き出す。

ギラつく十八の瞳。  (`・ω+´)(∆ ∆) ギラッ

狼が一斉に吠える。

       “SIR YES SIR”


 “戦争の犬どもを放て”

      戯曲 ジュリアス・シーザー

         ウィリアム・シェイクスピア







「マレ、案の定、姉妹は奴隷世代やわ。名前も歳も分からん。あとの二人もな、ちょいと身元が、、、込み入っててなぁ。」


困り顔のローレライに礼を告げ、まずは、四人と話しをと。

和紙と筆にて姉妹に名前と年齢、誕生日を贈る。

その様は横で見守る二人の人種の元奴隷には不思議に映った事だろう。


「お姉ちゃんの名前は椿、歳は七歳。妹ちゃんの名前は牡丹、歳は五歳。二人共今日が誕生日。十二月十四日。そして、俺の娘だ。俺の事はお父さんと呼んで欲しい。苗字は源。お姉ちゃんは源椿、妹ちゃんは源牡丹。此の紙をあげるから自分の名前、年齢、生まれた日を憶えよう。」


幼き姉妹に優しい笑みを向ける黒尽くめの男。


「こっちはローレライ、ローレライおばちゃ 

 “ゲホウッッ”」Σ(`Д゜;)


マレ、姉妹の頭を撫でながら余計な一言をくちばしり、がら空きのボディ横にローレライの黄金の右フックをモロに喰らう。

 完全に決まった! 肝臓レバー打ち!!


  ワン ツウ スリー カンカンカン K・O


  「マレ、殴るでぇ!」( °д°)、ペッ




 少女リストアス・アーミテノールは眼の前の寸劇にクスクスと控えめに笑った。

隣の女も、何処か安堵した表情で場が和んだ。

暫し、床上でもんどり打ったマレが、あ〜痛えと呟き身を起こす。

ローレライも、ほんま凝りんやっちゃでと呆れの溜息を吐いた。


「さてっと、二人の名前と歳、あとは話せる範囲でいい話しを聞かせてもらえるかな。」


まだあどけない微笑を浮かべる少女。

銀の長い髪に碧い瞳、肌は白く透き通り品良く小柄な少女。

リストアス・アーミテノール 十三歳


 赤髪の短髪。焦げ茶の瞳。

日に焼けた肌、身丈は女性にしては高く一七〇cm超の引き締まった体躯。

パッと見は角の無い鬼人女性を思わせる。

サンマルール・プラノ 十九歳


 サンマルール・プラノは男の顔をじっと見つめ決心する。

正座にて伏し。

「ご主人様、お願いしたき儀がございます。リストアス様に、どうか手を出さぬと誓って頂きたいのです。誓って頂けたならば、私、サンマルール・プラノはご主人様に、此の身の全てを、お捧げ致します。どの様な辱めも、従順に従います。どうか、お情けを賜りたい。」


   ぽか―――――( ° д ゜)―――――ン

           イミフ


 ロ、ロ、ロ、◯リコンちゃうわッ! ヽ(`Д´)/



 思い詰めた表情を伏せ願い出る女。

 彼女の行動と発言に狼狽え、その後背に手を添 

 え、もう、よいのです と声を掛ける少女。


マレは隣のローレライを見るが、その真剣な表情に何やら隠し事ありと察する。


 あーオラなんだかワクワクしてきたぞ(*゜∀゜)


男の心に魔がさした瞬間。

マレは全力で ()()()る事にした。

・・・よせばよいのにである。


ふ〜ッと吐息一つ。

「視えぬ!視えぬぞ! サンマルール! 面をあげぃいいいいいいいい。」


男の言葉に恐る恐ると顔を挙げ身を正す女。

対面する男と女。


「我は神! サンマルール!望み通りに貴様を辱めてくれるわッ!!」


 詐欺師の役者、恐怖に引き攣る二人の女、

 ほぇ~とマレを見る幼き姉妹。

 ローレライはまた何かやり始めたなぁ〜と。


“ふぉぉぉぉ! GOD(ㆁωㆁ)EYE シャキ――――ン”


叫びと共に黒瞳を見開く。

指輪っかを作り両目に当てた。


“ぐふ、ぐふふふふ”

「視える!視えるぞ!この我の全てを見通す神眼にて今貴様の服はスケスケよ。胸も股間もバッチリモロ見えではないか」www


余りにもの男のエロ顔に思わずサンマルールは両手両腕にて胸と股間を隠す。


「手をどけ〜い。隠す事、許さず!」


男の叱責に女は羞恥に堪え顔を背け両腕を降ろす

当然、粗末な仮着、貫頭衣は着用している。


マレはぐふ、ぐふふと下卑た笑いを漏らす。

「くくく、今宵は、その体、ぞん“アベシッ!”」

「マレええええええ!!!!」


     #`・д・)≡〇)`Д゜)グハッ


 銀の左ジャブがクリーンヒットした。

 マレ、苦鳴と共によろける。


「はぁ~冗談すよ、冗談。ロ〜レライさ〜ン」

  ハァ( ´Д`)=3

片頬を押さえるマレ、能面の表情のローレライ。

マレ、正座で反省させられる。


しかし、だが、然しだ。

反省しない男、稀人、マレ、恵比寿。

サンマルールへと手を伸ばす。


「え〜腹筋しとるやんけ。さわさわ“たわばッ”」


服の上から女の腹を撫で回し背後後頭部にローレライの廻し蹴りを喰らう馬鹿マレ

「マレええええええ わっちの見てないとこでやれやあああああああああああ!」


目を固く閉じセクハラに堪るサンマルール。

前方に吹き飛ぶ馬鹿マレ


「ラッキースケベッツ!!」(*´ω`*)


勢いのままに前方に吹き飛びサンマルールの股間に顔を埋める馬鹿マレ


「死ねやあああああああああああああああ」


益々逆上する夫婦漫才コンビの相方ローレライ? がゲシゲシと馬鹿マレの尻を幾度となく踏みつける。


あ〜(´・ω・`)ローレさん、どこまでやるんやろ?

もーちょいおちょくったろ (*゜∀゜)ニパッ


「あふン♡ あはン♡ そこっ そこぉぉぉぉ

  ♡王女様 もっとぉぉ♡ご褒美です♡♡」



巫山戯る馬鹿マレ

怒り狂う鬼嫁ローレライ?

固まり微動だにせずのセクハラ被害者サンマルール

大人の情事??を見せ付けられる、おこちゃま達。

混沌の喜劇はローレライが力尽きるまで続いた。


あ、そろそろ、止めてホスィ件 ( 'Д`;)




「女性てさ、男に比べて圧倒的に筋肉付き難いのよ。で、あ〜引き締まってるな、仕事か鍛えてたかしてたんだろうな〜とさ、思った訳よ。」


「初めて会った時から、見てたんか?」


「見た、見た!お〜ぱーぃもプリケツも秘密のさんか“げふッ”」


一言多いが故に毎度、殴られる馬鹿マレだった。

懲りない男マレは殴られた頬を擦る。

「二人もさ〜訳ありなんだろうけど、もう数日奴隷の振りしててよ。今夜女王都でます。椿も牡丹もロレ国に着くまではボロ服で我慢してね。」


マレは四人にニカリと笑う。




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