表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

その1

2chの恐怖体験スレでは、実体験した心霊話で盛り上がっていた。

そこへ一人の人物が現れ、小学生の頃体験した実話恐怖体験を語りだした――。



131 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: z5QDCdkZ0


俺も自分の体験談投下したいんだが、今投下しても問題ないかな?




133 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: w8Z4S0qM0


いいんじゃないかな




139 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: z5QDCdkZ0


じゃあお言葉に甘えて。

メモ帳にまとめてないから、投下に時間かかるのは許して。

子供の頃の体験を思い出しながら書くんで、記憶が曖昧なところは適当に補完して書くつもり(身バレ回避も兼ねる)。

すこし長くなると思う。




141 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: Nd7A91n/O


>>139

長くなりそうなら酉つけたら?




143 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: z5QDCdkZ0


俺が小学生だった頃の話。

俺が住んでた街は山間部に位置する小さな町だった。

人口はまぁそこそこいたし、街の中心部までいけばそれなりに発展してたんで、村って感じでもない。

とはいえ、俺の家は山裾近くの水田地帯にあったんで、夏にはカエルの大合唱だったり虫がたくさんいたりで結構悩まされた。

まぁ、なんというか、村とも町とも言えない中途半端なところだったんだ。




144 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: z5QDCdkZ0


>>141

ごめん、酉って何?

あんまり慣れてなくて




147 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: Nd7A91n/O


>>144

トリップ

名前欄で名前を入力した後に #〇〇←適当な文字列 ってすればつけられる




148 143◆wr4Yp5tLbk 2008/03/19(水) ID: z5QDCdkZ0


よくわかってないけど、これでいい?




149 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: Nd7A91n/O


>>148

おk




151 143◆wr4Yp5tLbk 2008/03/19(水) ID: z5QDCdkZ0


続ける。

 

それで、忘れもしない小学5年生の夏休みのこと。


夏休みどこにも行く予定のなかった俺は、友達の家まで遊びに行った。

その日は俺も含めて友達5人で集まってゲームしたりしてたんだが、何時間もやってたもんだから、途中でゲームも飽きてしまった。

道具があればサッカーなり野球なりできたと思うんだが、残念ながらそういうのもなかったんで、じゃあかくれんぼでもするかっていうことになった。

それで場所はどうするっていう話になったんだけど、公園とかだと敷地が狭すぎてつまらないし、この町内でやるには逆に広すぎる。

色々考えた結果、自分たちの通う小学校が一番良いんじゃないかということになって、俺達は学校へとチャリを走らせた。




155 143◆wr4Yp5tLbk 2008/03/19(水) ID: z5QDCdkZ0


学校に着くとサッカー部が練習してるのが見えたんで、そいつらの邪魔をしないように、グラウンドは使わず校舎の周りに限定することにした。

それでも、体育館やら用具倉庫やらプールやらといろいろ隠れられそうなところはあったんで、割と熱中して遊ぶことができた。

(今考えると熱中症とかが怖いなw)

ただ何度も繰り返してると、隠れ場所に困ってくる。

何度目かのかくれんぼで、何処に隠れるかさんざん悩んだ結果、旧校舎に向かうことにした。




159 143◆wr4Yp5tLbk 2008/03/19(水) ID: z5QDCdkZ0


小学生あるあるだと思うんだけど、木造の旧校舎ってうす暗くてなんとなく気味悪い場所じゃないか?

なんというか一人で近づきたくない場所というか、なんかお化けとか出そう、みたいな感じで。

うちの小学校もそのご多分に漏れず、みんな旧校舎にはなるべく近寄らないようにしてた。


んで、俺はそこに目をつけた。

これまでのかくれんぼでも旧校舎に隠れるやつはいなかったし、オニに見つかりづらいんじゃないか、と。




161 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: w8Z4S0qM0


旧校舎はたしかに薄気味悪い

うちの旧校舎はクラブ活動とかで使うことあったけど、トイレが超不気味だったから女子とかは使うの嫌がってたw




162 ケツ毛トリートメント(・∀・) 2008/03/19(水) ID: iuhBODLT0


旧校舎は人が近寄ってこないのでうんこするには最適です!




163 143◆wr4Yp5tLbk 2008/03/19(水) ID: z5QDCdkZ0


それで俺は旧校舎に向かった。


旧校舎は木造の3階建てで、取り壊す予定もあって、授業でも使われることが無かった。

もともとピンク色だったんだろうけど、長年の風雨で色が剥げ落ちて、ザラザラの下地がむき出しだった。

窓は板が打ち付けられてるんだけど、隙間があったりして、覗き込もうと思えば覗き込めた。

もっとも度胸試しでもなければ、真っ暗な旧校舎の中を覗こうとする奴なんかいなかったけど。

むしろあの隙間から誰かが覗いてきたら……みたいな想像ばかり膨らんだな。


しかもその時は夕方に差し掛かってたこともあって、濃い影が差した旧校舎は超不気味だった。

髪の長い女のお化けとか見つけちゃったらどうしようとか思って、旧校舎に来たことをちょっと後悔した。




164 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: w8Z4S0qM0


ごくり・・・




166 ケツ毛トリートメント(・∀・) 2008/03/19(水) ID: iuhBODLT0


だが、もしもその女の髪がケツ毛でできていたとしたら?




167 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: j6AkMbAv0


>>166

もっと怖えーよ




168 143◆wr4Yp5tLbk 2008/03/19(水) ID: z5QDCdkZ0


んで、来てみたは良いけど、隠れるのに丁度いい場所も無かったんで、とりあえず裏側にまわってみることにした。


ここでちょっと説明すると、その学校はちょっとした山のふもと近くに建っていたのね。

なんで、周りが雑木林に囲まれてるような立地だった。

旧校舎の裏側はまさにその雑木林に面している状態。

一応金網のフェンスとかもあったんだが、小学生でも登れるようなものでしか無かった。


旧校舎とフェンスの間はそれほど広くなくて、旧校舎のちょっとした物陰とかに隠れればバレないのではと思った。

ただ、さっきもいったとおり、旧校舎ってちょっと不気味だよね。

そんな狭い物陰で息を潜めてるところに誰か来たら、それがかくれんぼのオニだったとしてもちょっと怖いなとか思い直した。


そんな感じで躊躇していると、ふと雑木林の中に何かがあるのを見つけたんだ。


それは小さな祠みたいに見えた。


その祠はフェンスを超えた向こう、20~30mくらい先にあった。

夕日が木々の間からこぼれてその祠に降り注いでるのがなんとなく厳かで、きれいに見えた。

「へぇ、あんなところに祠なんてあったんだな」って興味を持った俺は、その祠のそばまで行ってみたくなった。


それでフェンスをガシャガシャと乗り越えた俺は、雑木林へと足を踏み入れた。




173 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: j6AkMbAv0


かくれんぼの途中じゃなかったのかよ




175 143◆wr4Yp5tLbk 2008/03/19(水) ID: z5QDCdkZ0


>>173

そのときはなんか、かくれんぼのこととか頭になかった。

旧校舎の不気味さと比べて、その神聖な感じに惹かれたというか、考えるよりも体が動いて、気がついたらいつの間にか林の中に足を踏み入れてた。

今から考えると、その時すでに祠に「誘われてた」のかもしれないと思う。

そのことはこの後話す。



それでガサガサと草をかき分けて祠へと近寄ると、不意に足元の草がなくなって、明らかに人為的に整えられた空間に出た。

3、4メートル四方くらいの空間が草も生えずに土むきだしになってて、その中心に祠は立ってた。

祠はだいたい小学生の俺よりも頭ひとつ、ふたつ分くらい高かったかな。多分170センチくらい?

屋根の両端を渡すようにしめ縄がかけられてて、その間に均等になるように紙垂が3つ垂れ下がってた。

祠の前には供え物をする台みたいなのがあったけど、特に何も乗っかってなくて、雨風を受けたせいか表面がささくれだって、撫でたら手に刺さりそうな具合。

祠自体も最近誰の手も入ってないような感じで、長年の時間経過を感じさせた。

その空間全体が、木漏れ日を受けてまばらに黄色く輝いてた。

一見すると神聖でキレイな場所だなって思った。




177 143◆wr4Yp5tLbk 2008/03/19(水) ID: z5QDCdkZ0


興味津々でキョロキョロと見渡していると、その祠の扉がちょっとだけ空いていることに気づいた。

普通そういう祠ってだいたい閉まってるものなんじゃないかな(俺の経験から言ってるだけなんで、もしかしたらそうじゃないかもしれないけど)。

祠の中って何が入ってるか知らないし興味湧くじゃん?

なので、いけないことかもしれないと思いつつも、俺はその祠に近寄って、思い切って扉を開いてみたんだ。




178 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: DJFCcNqx0


ホラーで一番やっちゃいけない行動キタ━(゜∀゜)━!




182 143◆wr4Yp5tLbk 2008/03/19(水) ID: z5QDCdkZ0


>>178

その後の展開を考えると本当に死亡フラグだったよ……。



祠の中には祀り物が納められていた。

真中に四角くて薄いトレーみたいな感じの木箱があって、その左右に白いとっくりのようなものが据えられていた。

その箱には紫色の布が敷かれていて、その上には金属製の丸い形をした何かが置かれていた。

その丸い何かには細かい模様がびっしりと彫られていて、全体的にくすんだ青緑色をしていた。


んで、その時の俺は何を思ったのか、何も考えずにひょいっとそれを手にとってしまった。

それは銅鏡だった。

歴史の教科書に載ってた銅鏡とかを思い出して欲しい。大体そんな感じ。

結構曇ってたけど鏡みたいに周りの景色を反射していて、手にずしっときて割と重たかったのを覚えてる。


それをしげしげと見回した後、なんだかよく分からない物だし「まぁこんなもんか」って感じでだいたい満足してそれを元に戻そうとした。

箱に戻す時に「あれ? どっちが上だったっけ?」って迷いだして、鏡をひっくり返したときだった。




186 ケツ毛トリートメント(・∀・) 2008/03/19(水) ID: iuhBODLT0


ケツ毛の処理に最適ですね(*´Д`)ハァハァ




189 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: w8Z4S0qM0


ケツ毛うせろ




191 143◆wr4Yp5tLbk 2008/03/19(水) ID: z5QDCdkZ0


>>186

かなり曇ってたからケツ毛の処理には向かないんじゃないかな



鏡をひっくり返した時に一瞬自分の姿が映ったんだが、何か違和感のようなものを感じた。

それでよく見てみたところ、あることに気づいて思わずゾッとした。


さっきも言ったようにその鏡は細かい部分なんかはよくよく覗き込まないと分からないほど曇っていたんだけど、なぜかその時の俺の姿は妙にくっきりと浮かび上がっていた。

それで、そこに映った俺の顔なんだけど。


目が全部真っ黒だったんだよ。


最初は何かの見間違いかと思った。

外の陽の光が逆光になってて、顔が暗くなってるからそのせいなんかと。

でもよくよく眺めてみても、どうしても白目の部分が見つからないのね。

あれ、おかしいな?

って思い始めた、その瞬間だった。


その映ってる俺の顔がニタリと笑ったように見えたんだ。


思わず「うわっ!」って声を上げて鏡を祠の中に放り投げた。

俺はその時絶対に笑ってなんかいなかった。むしろ恐怖で顔が強張ってたくらいで、到底笑う気持ちなんか起きる心持ちじゃなかった。

でも笑ったんだよ。鏡の中の俺が。

 

もう元の状態に戻すどころじゃない。

扉が壊れそうなほどの勢いでバタンと閉めて、逃げるようにその場を走り去った。

草や木の枝で、足が引っかき傷だらけになったけど、そんなの関係ない。

走って逃げる間も、あの鏡の中の黒目の俺が頭から離れなかった。

あの鏡の中から抜け出してきたアイツが、今にも俺の襟首をつかもうとしてるんじゃないか。

そんな怖い想像で頭いっぱいだった。


後ろを振り返る余裕すらなく、俺は転がるようにして学校の方へと逃げ帰った。




192 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: DJFCcNqx0


KOEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE




194 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: Nd7A91n/O


終わり?




195 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: j6AkMbAv0


やっぱり長い




196 143◆wr4Yp5tLbk 2008/03/19(水) ID: z5QDCdkZ0


>>194

いやまだ続く

ちょっとまって



>>195

ごめんまだ半分もいってない……

スレに迷惑かけてるようだったらここらへんでやめとくけど……




197 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: DJFCcNqx0


まだ続くんか・・・(((( ;゜Д゜)))

バッチコーイ!!




198 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: w8Z4S0qM0


続けてほしい!ここまで来て中途半端は良くない!




200 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: A8B3Z0Db0


います

見てます




201 本当にあった怖い名無し 2008/03/19(水) ID: DD5x3B+yO


いた





鏡の中に居たのは、「自分でありながら自分でない何か」だった。

これを皮切りに、143◆wr4Yp5tLbkの身の回りに次々と不可解な出来事が起こり始める――。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ