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第十二話 異世界の文化。

 会場の中へ入ると、カメラを持った大人が沢山いた。

 「不可視化と迷彩を・・・」掛ける。

 

 客席の方は大きなカメラを持つ大人達に占領されていて、

邪魔にならない様に、中段の隅で大人しく様子を伺っていた。


 暫くすると、

「只今より第○回・・・・。」


 「始まった様ですね」

「「はい」」

 今回のオーディションは4年ぶりの開催で、全国から多数の応募者を審査して

最終審査が此処で行われるそうだ。


 「あの胸の番号は何でしょう?」

「「さぁ〜?」」


 「何故水着なのでしょうか?」

「「さぁ〜?」」

 問うても返せない黒天と紅丸に救いの手が来る。


「水着なのは、スタイルを見る為だよ」

 初老の男性が二人の代わりに答えてくれた!

 「スタイルですか?」

「あぁ、骨格とか、姿勢が整っているとか、姿が美しいとか色々だね。」

 「必要な事ですか?」

「この子達が目指しているのは、写る仕事だからね、重要なんだよ。」

 「写る仕事ですか?」

「君は興味なさそうだね?」

 「表に出て目立つのは苦手です。」

「その様に答える子も偶にいるね。」

 興味無く見ていた壇上に、あの少女が居た!

「流人!」「あの子だ!忘れたか?」「接吻の子だ!」

 「分かっていますよ。」


 メガネを外してた少女が水着となって、胸には大きく4と書かれていた。


「どの子か、気に入った子がいたかね?」

 「いました。」

「そうかい、でも聞かないで置くよ。

その子は多分、我々の世界に来る子だろうからね。」


 そう言葉を残して男は席を立ち前の方へ歩んで行った。

「流人!」「聞いておるか?」「お〜い!」

 「聞こえてますよ。」

「あの御人、」「この主催の社長の様だぞ」「社長だ!」

 「そうですか、僕達とは住む世界が違う様ですね。」


 確かに今、あの子と目が合った、

その瞬間のあの子の寂しげな表情が、忘れられなかった。


 途中で会場を出る、その仕草に恐れ慄く黒天と紅丸、

「「流人様、申し訳ございません。」」

 「・・・。」

「お〜い流人!」「聞こえてるか流人?」「駄目だな?」

 自分から進んで歩んだ道と聞いた、其れなら何故悲しげな表情をしたのか?

一瞬の事だったが、その事が頭から離れない流人、

 「転移!」

「「流人様!」」

 急に流人が人目も気にせず魔法を使うので、慌てる黒天と紅丸

「「追尾!」」の魔法を唱えて後を追ってお台場から消えた。


[魔法・追尾] :中級魔法、

残された魔力に自分の魔力を同調して追跡する魔法。

術者の能力によっては途中で途切れ異空間の閉じ込められる恐れがある、

危険度の高い魔法。


「お〜い流人!」「「流人!」「電撃!」

 「わっ!」

「気が付いたか流人?」「意識が戻ったか?」「大丈夫か?」 

 「大丈夫じゃ無いですよ、危ないでしょう?」

「流人が無視するからだ」「そうだぞ!」「二人を見よ!」

 「二人?! あれ?此処、家? 何時帰ったの?」

「「流人様、お許し下さいませ!」」

 「許す?何を?」

「此度の勝手な計らい如何様にも処罰を受けまする。」

「憤慨為されたご様子我も同じく処罰を受けまする。」

 「憤慨?してないよ、えっ?如何したの?」

「如何したのはこっちだ!」「そうだ流人!」「其方変だぞ!」

 「変?」

「そうじゃ」「いきなり接吻するは」「人前で転移を行うは」

 「(ぼく)が転移の魔法を人前で?」

「「覚えてございませんのか?」」

 「ごめんなさい。覚えてないよ。」

「兎に角、あの少女の事は忘れろ!」「流人がおかしい!」「近付くなよ!」

 「・・・はい。」


 後日新聞やテレビのニュースに彼女が映っていた。

見事グランプリを獲得した12歳の少女だった。



「流人」

 「何ですか?」

「「「其方知らんであろう?」」」

 「何をでしょうか?」

「この国ではな」「未成年と接吻する事は」「犯罪じゃぁ!」

 「えぇ〜!・・・」

「それも12歳とはな!」「大犯罪じゃな!」「大罪じゃな」

 「如何しましょう?」


「(笑)冗談じゃ」「(笑)」「(笑) 」

 「・・・。」

「「如何為されましたか、流人様?」」



あくまでも、異世界のお話です。

m(_ _)m

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 個人の読解力の問題なのだろうが、この話はわかりにくいです。
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