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チートな飼い猫のおかげで楽々レベルアップ。さらに獣人にして、いちゃらぶします。  作者: 森田季節
獣人ミーシャとのいちゃらぶ同居生活編

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188話 戦士から聖戦士に

 こうして、ダメ元で儀式をやることになった。


 翌日。

 地下室には五人の僧侶が集められている。

 その五人の中心に俺が武装して立っていた。


 なお、ミーシャたちほかのメンバーはその外側で様子を見守っている。

 俺としては不安もある。いくなんでも失敗したら死ぬなんてことはないと思うけど。


 ちなみに今の俺のステータスはこんな感じだ。

=====

ケイジ

Lv32

職 業:戦士

体 力:309

魔 力:137

攻撃力:266

防御力:263

素早さ:220

知 力:154

技 能:刺突・なぎ払い・兜割り・力溜め・二刀流・鑑定(剣)・毒耐性・マヒ耐性・早期回復・急所突き

その他:猫の考えがある程度わかる・猫の嫁がいる・超長命

=====


 決して弱くはない。いや、Sランク冒険者として認められる可能性があるぐらいには強い。


 かといって、一人で魔王なんて倒せるほどの無双状態なんてこともない。ミーシャを見れば、とても調子に乗ることすらできないし、まだまだ精進していかないといけない。


 やがて僧侶たちがぶつぶつとつぶやきはじめた。

 何を言っているかまったくわからないので、どうやらラクリ教で使われていた呪文らしい。でも、そんなにすぐにラクリ教の言葉を解明できたわけはないので、正確性はまだ問題があるとか。


 なんというか、そこは心が通じ合えば、どうにかなるだろうといった雑な部分が現在の僧侶にはある、でも、儀式って形式的にすればいいというわけでもないし、それで機能する分にはいいのかもしれない。機能するかはまったく謎だけど。


 一文字発音を間違ったから、死ぬということはないだろう。一方で何も効き目がないんじゃないかなという気もする。


 途中から歌のようなものがさしはさまれた。

 当時の歌なんてわかるわけがないから、これは僧侶たちのオリジナルらしい。そんなので大丈夫なのか……? 戦の神自体は今の宗教もラクリ教のものをある程度継承しているという話もあるけど。


 まあ、いい。信じる者は救われると信じよう。

 神様、俺は魔王を倒すために、さらなる力を欲しています。必ず、正義のためだけに使いますので、どうかよろしくお願いします。


 いや、ちょっと違うな。

 俺はミーシャを守るような力がほしいんです。物理的には無理というか、必要ないかもしれないけど、男として、飼い主として、ミーシャの笑顔を守れるような存在でいたいんです。


 そのためには、ちょっとでも強くなって、ミーシャに心配かけないようになるのが近道だと思うんです。

 ずいぶん都合のいいことを言っていると思いますが、それが俺の本心です。


 ふっと、体が温かくなったような気がした。それと同時に、頭にステータスが浮かんだ。


=====

ケイジ

Lv32

職 業:聖戦士

体 力:346

魔 力:154

攻撃力:304

防御力:297

素早さ:250

知 力:167

技 能:刺突・なぎ払い・兜割り・力溜め・二刀流・鑑定(剣)・毒耐性・マヒ耐性・早期回復・急所突き・聖戦士のオーラ・魔族に対してダメージアップ

その他:猫の考えがある程度わかる・猫の嫁がいる・超長命

=====


「うわああああっ! やたら強くなってる!」

 思わず、俺は叫んだ。それぐらいには大きな変化が起きている。


 まず、目がいったのは攻撃力だ。266から304って、急成長と言っていい。ついに攻撃力300台に突入か……。

 しかも、さらに「魔族に対してダメージアップ」と書いてあるから、実質的にさらに強くなったも同然じゃないのか……。


「ご主人様、もしかして強くなったの?」

 ミーシャが大声で尋ねてきた。


「そうだ! 職業欄が聖戦士になってる! 完全にワンランク上の冒険者になったぞ!」


 僧侶たちもどういう変化が起きるかわかってなかったらしく、「おお、そんなことが……」「奇跡が起きたのじゃ……」などと言い合っている。やった側が奇跡扱いなのかよと思ったが、まあ、やるだけやってみようという精神だったんだろうな……。やらないと成功するか失敗するかも検証不可能だろうし。


 ミーシャやレナがすぐに寄ってくる。

 そのレナの表情が、どこか尊敬するようなものに変わる。


「旦那……これまでとなんだか空気が変わってます……。偉くなったのが空気でわかるっていうか……」

「そういえば、技能欄に『聖戦士のオーラ』っていうのが増えてるな。どう効果があるのか謎だけど」


「もう、旦那は伝説になってますよ! もちろん、Sランク冒険者の時点で伝説ですけどね!」


 そして、さっとレナが身を引く。


 そこに涙目のミーシャが立っている。

 こんな目に涙をためているミーシャなんてめったに見れないと思った。


 その時のミーシャは飛びついてきたりはしなかった、少しずつ前に出て、ぎゅっと俺にひっついてくる。

「ご主人様、よかったね。本当に、本当に、よかったね!」

 俺はミーシャと強く抱き合った。

「俺もうれしいよ。これでミーシャを今までよりしっかり守れるからな」


 よし、あとは魔王をぶっ倒すために突き進むだけだ。

5月15日頃、GAノベル2巻が出ます! よろしくお願いします!!! 1巻にはまだ出ていなかったヴェラドンナのイラストもたっぷり入っています!

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