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チートな飼い猫のおかげで楽々レベルアップ。さらに獣人にして、いちゃらぶします。 作者:森田季節

獣人ミーシャとのいちゃらぶ同居生活編

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131話 ミエントの町に戻る

 ボスが詰めていただろう建物を調べてみたところ、報告書みたいなものが出てきた。
 ただ、文字はほとんど書かれておらず、その代わり王国の地図みたいなものが書いてあった。どうやら、これはボスの配置図と見てよさそうだ。

「よかったわね。これで順番にボスを倒していけば、いずれ魔王に近づけるわ。王国も平和になるし、一石二鳥じゃない」
「たしかに、これがわかれば、ハズレを引く可能性がなくなるな」
 魔王の進撃に関する資料にもなるし、あとで王国にも献上しておくか。

 モンスターを埋葬したわけだけど、一方でもらえるものはきっちりもらっていた。
「これまでにないような魔法石ね」
 ボスだっただけあって、その魔法石はこれまで見たこともないような輝きを放っていた。

「これ、未発見の鉱石かもしれねえ……。盗賊の面目躍如って次元の代物ですよ……」
 レナですら見たことがないものなら、とてつもなく貴重なものである可能性が高い。さぞかし、とんでもない値段になりそうだ。

「長らく、ボスクラスのモンスターは倒されてなかったんでしょ? それなら、こんな魔法石がなかったとしても、おかしくはないわ」
 たしかに、Sランク冒険者がゴロゴロしているわけじゃないし、ボスを討伐できた冒険者なんてほぼいないだろうし、そういうことになるんだろう。
「じゃあ、とっとと帰りましょう……。ここは寒いわ……。一刻も早く帰りたい……」
 ぶるぶるとミーシャはふえるえだした。やっぱり、猫に雪山はダメらしい。

「あっ、でも、もう一つやらないといけないことが残ってたわ」
「いったい、何だ」
 そう尋ねたら、ミーシャに非難の目で見られた。何か地雷を踏んでしまったようだ。
「ご主人様、それはないわよ。山の奥まで言ったら、ご褒美にキスくれるって約束したじゃない。もう、忘れちゃうぐらい、適当な約束のつもりだったの?」
「あっ! 本当だ、悪かった!」

 これは俺の落ち度だ。謝るしかない……。
「そうね。これはちゃんと支払ってもらわないとね」
 ミーシャが少しいたずらっぽい目になる。よからぬことを考えているのはだいたいわかるけど、それに文句を言う資格が俺にはない。

「そしたら、情熱的なキスは今晩にとっておくわね。ご主人様」
「うん、わかった……」
 多分、キスだけじゃすまないことになりそうだな……。

 ミエントの町に戻る間、森でのモンスターとの遭遇は大幅に減った。遭遇自体はあったのだけど、俺たちと戦おうとせずに、どこかに走っていく場合が多かったのだ。
「どうやら、森そのものから撤退を試みていますね。彼らの恐怖心や焦りをはっきりと感じます」
「ヴェラドンナってそんなことまでわかるのか?」

「はい。モンスターといえども、本能的な感情は誰しも持っているでしょう。そういうものはどうしても外に出るのです。暗殺者はそういう心の動揺に気づくのは早いですから。暗殺者を相手が怯えてるか、まったく考えてないかで、こちらの選択肢も変わってきますからね」
 ヴェラドンナが正しいかはっきり確かめる手段はないが、行きと反応が違うことは確実だった。ほぼ戦闘もないまま、俺たちは森を抜けて、町に戻った。

 早速、ギルドに寄って、山にモンスターのボスらしき者がいたこと、そのモンスターを倒してきたこと、そしたらモンスターがどうやら森を離れようとしているらしいこと等々を報告した。

「本当にありがとうございます!」「これでミエントは救われます!」「やはり、Sランクの方々は違いますね!」
 ギルドの職員にこんなに感謝されたことは初めてかもしれない。
 その場で、ヴェラドンナの冒険者ランクもDからCに格上げになった。Dランクの次元じゃないことはステータス的にも明白なので、妥当なところだろう。次にどこかでボスを倒せば、さらにBにも上がると思う。
 もっと上げてくれてもいいのになという気もするが、そもそも、森一つをモンスターから解放するとか、そんな次元の依頼をこなしていくことがギルドのほうでも想定されてないので、どういう処理をしていいかわからないらしい。

「Cですか。ありがとうございます」
 腕章を受け取った時もヴェラドンナはまったくうれしそうじゃなかった。
「大変、光栄です」
 ウソつけ。いくら無表情がデフォルトだとしても、わかるぞ。何の箔にも感じてないだろ。でも、俺たちもCランクにヴェラドンナが上がったぐらいで喜ぶ気にもなれないので、お互い様だ。

 レナももっと違うことに完全に興味がいっていた。
「この魔法石、いくらになるんですかね? 売るかどうかは別として値段を知りたいな」

 あの名前が不明のボスの魔法石だ。それは俺も興味がある。
 ミエントの町はかなり大きいし、鑑定ができる職員もいるはずだ。その職員を呼んでもらった。その初老の男性は魔法石を見た途端、腰を抜かしかけてたけど。

「申し訳ないですが、かなりのお時間をいただくことになりそうですな……」
 なんだかんだで三十分以上、石一つでかかった。

「お待たせいたしました……」
「いったい、何百万ゲインですかね? 私の記録更新になるかな~」
 記録っていうのはレナの盗賊時代の盗品の値段のことだろう。

「この……魔法石のお値段は……」

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