挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
チートな飼い猫のおかげで楽々レベルアップ。さらに獣人にして、いちゃらぶします。 作者:森田季節

獣人ミーシャとのいちゃらぶ同居生活編

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

121/205

118話 釣りに出かける

 着いた翌日にすぐ帰るというのも愛想がないし、里帰りのレナにも申し訳ないので、しばらくはセルウッド家のところでお世話になることにした。

「どうせだったら、このあたりを観光したいわよね」
 ミーシャが言うのももっともなので、朝食の時にマーセルさんに尋ねた。

「そうですな。このあたりだと川に行って渓流釣りでもなさるとよいのでは」
「つまり、魚を釣るんですね?」
 ミーシャの尻尾がふわふわっと上がる。

 猫らしく、ミーシャは魚が大好きだ。ただ、猫ってもともとは西アジアだかどこかに起源があるはずで、本来、魚を食べている動物じゃなかったはずなんだけどな。
 日本に住みだしてからも長いから、魚が好きというふうにDNAが変わってしまったのだろうか。まあ、深く考えても無駄か。そんなこと言ってたら、人間だって猿だった頃は牛とか食ってなかっただろうし。

「魚もたくさん釣れますよ。このあたりに住んでいるライカンスロープは川魚をとって、焼いて食べるんです。とくにマスなんかは絶品と言われています」
「マス! 名前は聞くことはあるけど、食べたことはなかったんです。サーモンと似ている味なのかしら?」

 日本に住んでいた頃、サーモンの刺身をスーパーで買ってくると、たいていミーシャがやってきて、ちょうだいちょうだいと言ってきたものだ。
 マスは一度、マス寿司を買ってきたが、酢飯の味がついたのが気に入らなかったのか、食べようとしなかった。

「どうやら、ミーシャさんは興味津々のようですな。早速、馬を用意いたしましょう」
「姉御、私もお供しますぜ! 子供の頃はたくさん魚をとってたんですから!」

「はしたなくて困っていましたわ……」
 カタリナさんが冗談みたいに困った顔をした。
 貴族の娘が釣りが好きだったら、あまりお行儀がいいということにはならないのか。結果として、その懸念は大当たりだったわけだが。
「山賊やってた頃も食べるものが足りない時は山の川に入って、魚をとってましたからね。筋金入りですぜ」
「娯楽じゃなくて生活のために魚をとってた貴族階級はお前ぐらいだろうな……」

 魚のいる川なんて、そんな近くにあるのかと思ったが、馬だとそんなに時間もかからずに到着した。
 このあたりの土地は王都メイレーと比べると、山がちな土地なので、魚のいる川ぐらいは割とあるらしい。日本でも大昔はそういう魚がとれる川も多かっただろうし、それに近いのだろう。

 レナが来るということでマーセル夫妻も見に来ることになった。家族で一緒に楽しんでもらいたい。レナもいい親孝行になるだろう。

 その川は深いところでも膝ぐらいの高さで、川幅は三十メートルほどあった。流れもゆるやかで魚をとるにはちょうどよさそうだ。
 渓流釣りと言われたけど、日本でイメージする渓流と比べると、のんびりしている気がする。日本はもっと流れが早い。

「ここは行楽でよく来るんです。広々しているので、山中の小さな川のように道に迷うということもありませんし」
 マーセルさんが説明してくれた。それから釣りの道具を召し使いに持ってこさせた。
「ケイジさんは釣りは初めてですかな? それならお教えいたしますが」
「じゃあ、お願いできますか?」
 小さい頃にやったことがあるかもしれないが、もうすっかり忘れている。ただ、基本的な釣りの原理は異世界でも同じらしい。餌を釣り針につけて、投げて釣る。

「ケイジさん、こんなふうに投げると、遠くへ飛びますので。あとはゆっくりと待ちます。まったく釣れないようであれば、場所を変えましょう」
「だいたい、わかります。やってみますね」
「本当はケイジさんではなく、婿殿と呼びたかったんですがね……」
 まだ引きずってるのか。娘のことだから、なかなか割り切るのも大変か。

「ミレーユさんはかわいいし、冒険者の中には結婚したい人もたくさんいるでしょうけど、本人にその気がないからどうしようもないと思います……」
「そうですなあ……。かわいいとは親ながら思っているんですがなあ……」
「俺達の次元だと、なかなか複数パーティーでの冒険ということもないですしね……。出会いはあまりないかもしれないですね……」
「わかりました。何かいい出会いがあればお願いします……」

 これまであまり意識してなかったけど、年頃の娘さんを預かってるわけなので、そういう意味でも責任重大だ。

「山賊として処刑されていてもおかしくなかった娘がこうやって生きて、Sランク冒険者という名誉まで得たのですから、すでにケイジさんとミーシャさんにはどれだけお礼を言っても言い足りないのですがね。なので、結婚の話は忘れてください。あまりにも我々も面の皮が厚くなっている気がします」
「いえいえ。俺とミーシャが彼女を助けようと思ったのも、彼女が高潔な態度をとってたからですよ。つまらない悪党だと思ったら、何も考え悩むこともなくギルドに突き出してました」

 なんか、すっかりマーセルさんと話し込んでしまってるな。
 ちなみに魚はなかなか釣れない。こういうのは根気がいるらしい。

 そういえば、ミーシャとレナはどうしてるんだろう。
 俺は横に視線を向けた。

20161029cheat_shoei.jpg
GAノベルさんより発売中です! ↑をクリックしていただければレーベルページに飛びます!
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ