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ゆるゆるエルフ系ヴァンパイアの旅日記  作者: ぬるま湯
ゆったりのんびり2人旅
15/40

2週間の看板娘たち〜前半〜

セラ視点です。いつもより短くなってしまいました。許してください。

シルフィーの朝の弱さによって、遅刻しそうになりました。今は、ローアさんのお店の準備中です。


「………よし。完璧だ。シルフィーちゃん、セラちゃん、2人とも更衣室で制服に着替えてきて。ロッカーに名前書いてあるから」

「わかりました」

「覗かないでね」

「しないよ。制服の確認とかするから、早く行ってきて」



「セラは着るもの少なくて楽そうだね」

「いつもより多いから、ちょっと違和感があるね」

私に用意された制服は、白のロンググローブ、白のエプロン、リボンのついた白黒のチョーカー。全て防水で、ロンググローブの中には水が入らないようになっています。

「かわいいよ。似合ってる」

「そーかなー。恥ずかしいんだけど……」

「セラ、後ろの紐結んで」

「届かないのね。いいわ、背中向けて」

シルフィーは私と同じ小物と、上は黒でふわふわ、フリルのついた見えるか見えないか際どい短さのスカートです。かわいい。

「できたよ。シルフィー、お客さんには気をつけてね。変なことされないようにね」

「その時は、お仕置きを……」

「影で縛るだけにしなよ。店に影響が出るから」

ほんとは起こらない方がいいんだけど。



「ローアさん、どうですか?」

「うん、2人ともよく似合ってるよ!調整もしなくて良さそうだね。そうだ、2人のことを看板に書いていいかな?集客率が上がると思うんだけど」

「構いませんが、変なことを書かないでくださいね」

「できたら確認する。必ず見せてね」

「ありがとな。ちょっと待ってて。あ、待ってる間に髪型ポニーテールにしてね。それで身だしなみバッチリだから」


ローアさんの書いた看板は、普通でした。

かわいい新人女子が2人、2週間だけ働きます。ご理解よろしくお願いします。


看板というより注意書きみたいですね。これで私たちは文字通り看板娘になったみたいです。すごく緊張します。シルフィーは気にしてないみたいですけど…。

「時間よりちょっと早いけど、店を開けるか。頃合いを見て、休憩挟んでね」

「わかりました」

「了解!」

こうして、大忙しなお金稼ぎが始まりました。



「いらっしゃいませ。2名様ですね。こちらの席へどうぞ。ご注文が決まりましたら、このベルを鳴らしてください」

シルフィーは笑顔で接客している。初めてなのにすぐできちゃうなんて……私も頑張らないと。

チリンチリン

「はい!ただいま!」

6番だよね。え〜と、あった。ザパァー……。

「お待たせしました。ご注文をお伺いします」

「オムライスとビーフシチューで」

「オムライスとビーフシチューですね。少々お待ちください」スイスイ

「店長さん、オムライスとビーフシチューお願いします」

「あいよ!」

「すみませーん!会計お願いします!」

「はーい!」スイー

「銀貨1枚と銅貨3枚です」

「はいよ」

「ちょうどですね。ありがとうございました」

「また来るよ」

やっぱり、お昼は混むよね。多すぎて間違えそう。シルフィーは歩いてるはずなのに、滑って運んでるみたいに滑らかな動きをしてるし。

「オムライスとビーフシチューです。ごゆっくりどうぞ」

落ち着いてる。シルフィーを見てる場合じゃないよね。がんばらないと。

この後、午後3時までお客さんでいっぱいでした。



「2人ともお疲れ様。少し休んで来るといいよ。お昼用意してあるから食べて」

「ありがとうございます。では、休憩入ります」

「ありがとう、てんちょー。休憩入りまーす」



「そういえば、グラントはどこいったの?話してるとこ、まだ見てないけど」

「この前、視線を感じる。とか言ってたでしょ?それが誰なのか探しに行ってる。そろそろ帰って来るよ」

「働きものだね。…ん!これ美味しい!」

「見た目普通のサンドウィッチだけど、見えないところに色々入ってるね」

「これは混むわけだね」

『ハラヘッタ、キノミー!』

「お、帰ってきた。お疲れ様。どうだった?」

『サッパリジャナ。ミツケタガ、ショウタイハワカランカッタ』

「そう。もう少し頑張って。と言ってすぐに悪いんだけど、私たちに疲労回復かけて」

『ショウガナイ、ヒロウカイフク!ワカイノニ、ナサケナイナ』

「やればわかるよ。やる?」

『エンリョスル』

「ねえシルフィー、早く食べないと次始まるよ」

「そうだった。それじゃグラント、引き続きよろしく!」

『ヤレルダケ、ヤッテミルヨ』


3人で店を回すなんて、すごいなあと思ってました。書いた自分が1番驚いてます。店の構造上セラの移動が大変です。どうしてこんな風にしたんだろう。

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