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ゆるゆるエルフ系ヴァンパイアの旅日記  作者: ぬるま湯
旅立つ前の準備を忘れずに
11/40

エルーナ家のために

少し間が空いてしまいました。すみません。

朝早くパパに起こされました。

「………ねむい。まだ朝7時だよ?」

「もう朝7時の間違いだ。顔洗ってご飯食べて歯磨いてその他諸々、終わったら湖に集合!」

「なにするの?寝たいんだけど」

「エルーナ家への水路を作る。ヴァレスフィア家に招待するために作って、セラちゃんたちに来てもらうんだよ」

「ああ〜、なるほど。そういえばセラが言ってたような」

先日、手紙をやりとりしてて、最後の方に書いてあったような、なかったような。セラのためなら、がんばるしかないね。

「20分で済ませてくる」

「10分でいいんじゃないか?」

「パパ。男と女は違うと思うよ。ママにそれ言ったら何されるかわかんないよ?」

「気をつけます」



準備完了!

「時間通りだな。珍しい」

「やるときはやるのです!」

「じゃあとりあえず、やり方を説明するぞ」


湖から2メートル離れて掘り進める。幅はだいたい2メートルくらい。なるべく最短ルートになるように印が付けてあるので、それに従う。私が掘って、パパが整える。しばらく掘ったら水を流す。これを繰り返して行く。


「気の遠くなる作業だねぇ。もしかしてトレーニングも兼ねてる?」

「もちろんだ!なんでも使うのが俺流だからな」

「まあいいや。今日中に終わらせるの?」

「できればそうしたいが、約7キロあるからなぁ」

「7キロならいけるかな?グラントはどう思う?」

『シルフィーナラ、モンダイナイジャロ。ワシモサポートスル』

「だってさ」

「話してるよりやった方が早いな。よし作業に取り掛かってくれ!」

「グラントお願い」

『シンタイキョウカ。ヒロウカイフク。コウシツキョウカ』

私の周りを回るグラント。

力が湧いてきた。身体も軽い。スコップの強度をあげたのかな?

「よし!セラのために、がんばる!」

ザクザク、ザクザク、ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク、ガツン!

「いたぁい。何?石?」

『オオキイナ。バレットニソウダンシヨウ』


「どうした?石?そうだなぁ…うーん。それは俺がやるから先に進めてくれ。そろそろ間隔を開けておいてくれ。水を流す」

『ワカッタ』


『…………ダソウダ』

「わかった。ありがとう」

木の実を渡しておこう。

「次はここからだよね?」

『ウム』



掘り続けて5時間が経過した。やっと4キロってとこかな?疲れるなぁ。

「お疲れ様。休憩も兼ねてお昼にしましょう」

「やったぁ!お腹ペコペコだよぉ〜」

「今日はお肉よ」


「美味しかったぁ〜。ごちそうさま」

「少し休んだら再開だ。俺は先に行ってるから、落ち着いたら来いよ」

「は〜い」

散歩しようかな。動かないと寝そう、いや確実に寝てしまう。


「やっぱり食後の散歩はいいねぇ。木漏れ日が気持ちいいよぉ」

『シルフィー、シタヲミテミロ』

「なに?光ってる植物?見覚えのある実がある」

『レイソウダ。セイレイノ、レイ、ニクサトカイテ、レイソウ』

「へぇ〜。いつもあげてる木の実はあれを干したやつ?」

『ウム』

「木の実っていうから、木に実るんじゃないの?」

『ソレハ、レイソウガソダッテ、オオキクナッテ、キニナル。フシギナショクブツダロ?』

「草から木になるのかぁ。ほんとなの?」

『キニナッタモノハ、マタコンドミセヨウ。イマハ、ヤルベキコトガ、アルジャロウ?」

「そうね。その時はもっと詳しく教えてね」



作業再開!

あと3キロ。途中にパパの様子を見たけど街の中にある水路みたいに立派になってた。さすがパパだね。

「石はどうしたんだろうね?」

『スイロノカドニ、アワセテ、ケズッテイタナ』

「掘り出せばよくない?」

『モトモト、ウマッテルイシヲトルト、アナガデキルジャロ?ソノアナヲ、ホカデウメテモ、ガンジョウサハナクナル』

「押し固まったものと、新しく足したものの強度は違うってこと?」

『ソウイウコトダ』

「パパはすごいね。なんでもできるよ」

『ナンデモデハ………。」

「ん?なにか言った?」

『ナンデモナイゾ!』

「ふ〜ん。まあいいや」


「しかし、掘るの早いなぁ。もう見えないんだが」

「いいのよ。あなたは綺麗に正確にやっていくタイプでしょ?やることが違うんだから当然じゃない」

「そうだな。シルフィーに差し入れを持って行ってあげてくれ」

「言われなくてもそうするわ」

「それと、海とは繋げるなと言っておいてくれ」

「わかったわ」


「シルフィー、お疲れ様。差し入れよ」

「ありがとうママ!そろそろ終わりそうなの」

「それなんだけど、海とは繋げちゃダメよ」

「なんで?」

「バレットに言われたのよ。とりあえず言う通りにしておきなさい」

「わかった」



よし!とりあえず終わった。疲れた。パパのところに戻ろう。


「パパ、終わったよ」

「おう。よくやったな。疲れただろ?休んどけ。あとで仕上げがある」

「うん。ここで寝てる」

「ここでかぁ。風邪引くなよ」

「だいじょぉぶ……」スヤァ

「早いなぁ」



「シルフィー起きろ!ほら、いくぞ!」

「ふあ?できた?」

「仕上げだ。さあいくぞ!」

「待ってよぉ〜」


「ここを丸く書いた線の範囲で深く掘るんだ」

「わかった。どれくらい?」

「シルフィーの身長くらい」

「わたしが埋まるくらいかぁ。深いね」

「掘らないと日が暮れるぞ」

「やるって。急かさないで!」


だいぶ掘ったけどこれくらいでいいかな?

「よし、それくらいでいいだろう。ここは水を貯める場所にする予定だからな」

「貯めてどうするの?」

「ジーブの着水地点にする。あいつ、海から飛べるからな、ちょっとした遊びだよ」

「人魚族って飛べるの?」

「水の中から勢いよく出てきて、そのまま飛んでくる。人魚族はヒレの力が強いからな」

「想像したらちょっと怖かったよ」

「セラちゃんだったら?」

「かわいい!受け止めてぎゅっとする!」

「ははは、セラちゃんに聞かせてやりたいな。恥ずかしがるだろう」

「パパ、セラで変なこと考えないで!」

「ごめんごめん。さて、水を流すぞ」

「綺麗にしないの?」

「おっと、忘れてた」

「しっかりしてよね」


「それじゃ、水流すぞ」ザクッ、ザクッ。

「やっと完成なんだね」

『ヨクガンバッタ』

「グラントもお疲れさま。ありがとね」

こうして無事に水路が完成した。これでセラたちも、私たちの家に来れるね。せっかくだから呼んで来よっと。



「え?すごい!これ1日で作ったんですか?」

「シルフィーが頑張ったからな。シルフィーがいなかったら3日はかかったな」

「そんなことないよ。私はただ掘ってただけだし」

「でも、この距離を掘るだけでもすごいよ!ありがとうシルフィー!」

セラが喜んでくれて嬉しい。がんばった甲斐があった。私、セラの笑顔のためなら、何でもできる気がする。

「おお〜、依頼した水路が完成したかぁ!見事だなバレット!嬢ちゃんもありがとよ」

「いえいえ。そうだ、ジーブさん海からここに飛んでみてよ」

「ん?ああ、いいぞ!待ってろよ?」

「あまり無理するなよ。仕事終わりだろ?」

「関係ねぇよ!嬢ちゃんの頼みだぁ。聞いてやらんとセラが怒る」

「私は関係ないでしょ!」

「ガハハハハ、すまんすまん。冗談だよ」

「もう、無理しないでね」

「おう!じゃあ、いくぞぉ!」スゥッ、ドプン。

「うおりゃぁぁぁあああ!」ザッパ〜ン!

「おお〜。すご〜い!飛んでる!」

『ミゴトダナ。カッコイイ』

バッシャーーーーン……。

「どうだ?かっこよかっただろ?」

「すごい!かっこよかったぁ!」

「そうだろそうだろぉ。ガハハハ、これでいつでもそっちに行けるな」

「今回の代金は割引きしとくよ」

「おや、これは予想外。何かあったのかな?」

「娘の頼みを聞いてくれた礼だよ」

「なに、これくらい大したことない。もっとやってもいいぞ?」

「やめとけ、リーネさんに怒られるぞ」

「それもそうだな。セラ帰るぞ」

「うん。ありがとうございました。バレットさん。またね、シルフィー!」

「いつでも遊びに来てね!」



その日の夜

「グラントぉ、助けてぇ〜」

『ドウシタ?』

「全身が痛いのぉ〜。何とかしてぇ〜」

『ハア、ガンバッタカラナ。マッサージカ?カイフクカ?』

「おすすめで」

『イタクテイイナラ、マッサージダガ』

「痛くしないでぇ〜」

『ヒロウカイフク。イタミケイゲン』キラキラ〜

「はわぁ〜。痛みが消えていくぅ〜。気持ちいい〜」

『チトムリヲシスギテオル。ハヤクネテ……』

スヤスヤ

『ハハハ、シンパイハイラナカッタナ。オヤスミ、ワガアルジ』

シルフィーたちの考え方が少しズレているのではないかなと思ったり思わなかったり。海から水路までセラたちは、飛ぶか逆立ちで、少しの距離ですが移動します。湖は地下から水が湧いています。

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