26， お世話になってるご近所さん
ミルクと卵が美味しいお店
道具屋の前に着くといつもミルクを買ってるお店にお店のおばさんとたまにいるおじいさんがいた
ちょうどいいや
「こんにちは、ミルクと卵下さい。」
「おぉ、ショウちゃん。こんにちは、もうミルクと卵無くなったのかい?」っておじいさん
今日、お菓子作りで使った事とバターの事を話してみた。 作ってくれないかなぁ
バターの事が2人とも分からないらしく
バッグから作ったバターを出して説明した
いろんな料理に使えて便利だと
パンに塗って渡した、本当は焼いたパンに塗るとか塗って焼く方が美味しいと説明した
パク、パク、目がキラキラしてる
「ショウちゃん、これは美味しいね」って言ってくれたから、何も入れてないクッキーを渡した
その方がバターの香りと旨味が分かるからね
「このお菓子、美味しい。」「おぉ、こんなの食べたことないよ。美味しいね。」とニコニコしながら食べてた
バターを使ってる事は香りと旨みでわかったみたいだ
良かった
おじいさんが「よし、作ろう」と言ってくれた
「本当にうちが作っていいのかい?」とおばさんが聞いてきた
「美味しいものが食べたいから、お店で作って売って欲しい。」とお願いすると
「こちらこそ、ありがたいよ。余るミルクは捨てたりするからね。ショウちゃんありがとう。」
っておじいさんが手を握って言ってくれた
値段はミルクよりちょっと高め ミルク1瓶だいたい2リットル銅貨1枚で 瓶を持って行くと入れてくれる 100円だね バターは1片銅貨1枚と茶銅貨7枚にしようかと言ってた 1片が20センチの正方形で厚さが15センチぐらい でかいな ハーフでも売るそうだ
ハーフだと茶銅貨9枚だって
買いやすいね って言うと これでもかなり利益が出るよって笑ってた でも牛さんの事考えたら安いよ
ここの牛さんは雄、雌関係なくてミルク牛なんだって
でも、動物はお金かかるから儲けが出るなら良かった
ここのミルクが1番美味しいんだ
他の店のも飲んだけど美味しくなかったよ 味が薄くてマズかった
卵もここのが美味しい
他のところのは傷んでたりする、味も違う、全然違うんだよ 日本にいる時には思わなかったのに
おじいさんの所のは本当に美味しいんだ黄身が濃厚で白身もあっさりしてるしにおわない
他の所のは臭かったんだよ
おじいさんとおばあさん夫婦と息子さん夫婦で農場をやってるんだって 広い農場で餌にもこだわってるんだって なんとリーブラの実も食べさせてるって 牛さんと鳥さんの好物なんだって リーブラの実は良いよ だってオリーブだもん この世界のは栄養満点で身体にもいい
他にもこだわってるから、今度見においでだって泊まりで 嬉しいな すんごいお世話になってる牛さん達に今度会いに行こう
ミルクと卵を買って、クッキーを渡した ここのたまごとみるくで作ったんだって
2人とも喜んでた 今度泊まりに行くからねって伝えてお店を出た
お土産何がいいかなぁ お菓子なに作ろ
道の反対側にある道具屋に来た
「こんにちは、おばちゃん」
「ショウちゃん、よく来た、よく来た」ってこれがいつものごあいさつ
「今回はね。可愛い容器が入ってきたよ。」
店の奥から箱を持って来た
四角いのと八角の瓶だった 大、中、小あって蓋付きだ これは買いだな
後この前頼んでた500ペットサイズの瓶コッチはコルクみたいな栓が付いてる これは液体用でシャンプーや回復液を入れておくのに使う このサイズのはなかなか無くて、おばちゃんに頼んで仕入れてもらってる
おばちゃんが用意してくれた品物を全部買った
容器も少なくなってきてたから助かる
いっぱい作って収納ブレスレットとバッグになおしてるからね
おばちゃんにもクッキーの何も入ってないのと、木の実入りのをあげた
いつもお世話になってるからね
おばちゃんは一口食べて「美味しいねぇ。美味しいねぇ。」って バターを向かいのお店で作ってもらえるから美味しいものがいっぱい作れるようになるって話したら「あら、いつ売るか聞いて買いに行かなきゃね」って 今度レシピを書いてくるねって約束して道具屋さんを出た
さぁ、冒険者ギルドに行こう
バター作ってくれるって
良かったぁ
道具屋のおばちゃん いつも色々用意してくれる
何でもあるよここ
