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モネ・モリノ  作者: アリシア
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モネの中級での日々

モネは中級に通うことになった。

家で家庭教師にみっちりと教育される、王族とかは中級から進学してくる場合がある。、また、外交官の親に付いて海外に渡りその地域で高い教育を受けた子供も、入学テストで良い成績を取ると中級から入学してくる。


モネは友達と一緒に中級に進学した。初級からはモネの友人関係は全員中級に上がっているので、学校生活は初級のときとあんまり変わりがない。

中級では、初級の礼儀作法の上にダンスや王宮での礼儀作法の教科があって、王国の貴族としての教育がなされていた。

また、いくつかの外国語の授業も始まり、初級のときと比べて家に帰ってからの予習、復習が欠かせないモノとなっていた。歴史学、地理学の他に科学科目を増えてきた。


東国に外交官として赴任し、任期満了で帰ってきた外交官男爵の子供が二人入学してきた。姉が14歳弟12歳。入学試験の結果、姉は中級で弟は初級である。

姉サトコの「サトコ」というのは東国での名前らしい。その東国で生まれたので東国の名前になっている。東国では、学校は6歳から18歳まで通うらしい。結構のんびり通うのだろうか。学校は午前中で昼からは市井に出て仕事をしたりという生活だったようだ。

サトコの話は珍しいもの好きのクラスで人気になった。公爵息子達は自分の仲間に取り込もうと躍起になってるがサトコはそういった爵位の無い国で育っているので、やんわりと距離をとっている。

サトコの育った東国では、14歳15歳というのはそういう恋愛というのはご法度だったので、この国で15歳くらいで婚約者がいるとか結婚するとかいうのを聞いてカルチャー・ショックなるものを感じていた。とはいえ、知識だけは豊富にあるらしい。らしいというのは、そういうことを書物にしたり公然と口にすることがこの国ではご法度であるからだ。

サトコは数学や幾何の分野ては成績がよかったが、なにせ言葉がカタコトだった。試験の言葉というのは、数学では言葉がわからなくでも何とか解けるもんなので、それで中級でもオッケイと言うことになったらしいが、国語、社会、歴史学では言葉がわかりにくいというのは致命的である。

サトコは入学して二ヶ月後しょんぼりした顔で初級に移っていった。

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