表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ピンクの世界で!!-座敷ハタチと淑女の馴れ初め-  作者: 春天アスタルテ
第23話 ノブオとジュンジがスーパーセンター(二)
100/141

第23話 ノブオとジュンジがスーパーセンター(二) ②


「雅ちゃん、いつも一人か、私と二人だけでしか、ごはん食べることないから……みんなで一緒に食事して、お酒も飲めるっていうのがすっごく嬉しいみたい」


「あっ、そうか、そうなんだ……」


 ジュンジには、やっとわかった。


「だから、ジュンちゃんとノブオさんが来てくれて、雅ちゃんも私もすっごく嬉しいんだからさ。あんまり遠慮とか、しなくていいんだからね」


 美希果は優しく言うと、ジュンジの肩をポンポンと軽くたたいた。


「あっ……ありがとう……」


 ジュンジは急に心が軽くなったようになり、涙が出てきた。


 今まで自分は必要のない、いない方がいい人間なんだと、意識的にも無意識的にも常に心のどこかで思っていた。


 でも、そんなことないよ、と言ってもらえたような気がして、不思議な衝撃を受けたようになった。


「おぉ、ジュンジ!! ここの納豆売り場は本当にすごいぞ!!!」


 感動するノブオは叫んだ。


 いつの間にか、美希果とその肩に乗るノブオと雅親の三人は、納豆を選んでいた。


 ジュンジは泣いていたのがばれないように、さっと涙をぬぐうと一緒に納豆を見る。


「本当だ。こんなにたくさんの種類の納豆、見たことないや。ひきわりも充実しすぎだよ」


 ジュンジも驚いた。


「なぁ、美希果ぁ。俺今度これ食ってみたいぃ!!」


「えぇー、しょうがないなぁ……もう」


 おねだり上手な座敷ハタチは幼子のような可愛さを発揮し、欲しいものをカゴへと誘う。


 ノブオはジュンジの肩へ移ってきた。


「なぁ、ジュンジ。あっちの麺のコーナーも見に行こう! なんか見たことないのがありそうだぜ」


 ノブオもはしゃいでいる。


 どれどれ、とジュンジは冷蔵の麺のところを見に行く。


 ジュンジは一つ、麺の袋を手に取り、その調理法をまじまじと見ながら言った。


「なんだこれ? 温麺って書いてあるけど……あっ、冷麺もこんなに種類があるのか。そうか、有名だからね」


「おいしそうだな、これ。今度帰るときにさ、お土産に買って帰ろうぜ」


「えっ? ノブオさん、誰に買ってくの?」


 純粋に、何も考えずに質問してしまった。ジュンジは後悔した。


「えっ、誰にって……一緒に食べようぜ、ジュンジ!!! あっ、それにきよちゃんとストハニゲにもさ」


 目をギョロギョロさせながら、ノブオは答えた。


「そ、そうですよね。うん、一緒に食べよう……」


 ジュンジが手に持った袋を戻したとき、ちょうど雅親が楽しそうにやってきた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ