No.34 この職業にも分岐があるんだね。
グラビティゴーレムとの激戦《運ゲー》を制して、僕はレベルが上がった。
グラビティゴーレムのレベルが540。僕のレベルが21である。良くこのレベル差で勝てたものだ。何かと運が良かったことが勝利につながった。
『錦戸翔のレベル100に達しました。これまでの戦闘経験から算出した3つの分岐が発生しました。以下の中から1つお選びください。』
どこからともなく機械的なアナウンスが聞こえてくる。それとは別に、自身の目の前にステータスと似たものが表示される。
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以下の中から1つお選びください。選択後の変更はできません。
・マジックギャンブラー
・闇ギャンブラー
・天命のギャンブラー
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これは、分岐だ。レベル100になるのと同時に現れるものだ。これまでの戦闘経験、使ったスキルや魔法の回数、使用している武器など、レベル0からレベル100に至るまでの行動から、その人に適した成長分岐を3つ用意してくれる。
レベル100に至るまでに手に入れたスキルや魔法のダメージは最大100までのものしか存在しない。グラビティゴーレムのステータスと比べると、僕の魔法の「ワンペア」が雀の程度のダメージ底上げしかできなく、意味の無い魔法だと知ったはずだ。
それに、政府が指定するDランクダンジョンの推奨レベルは35~100である。Cランクダンジョンは100レベル以上でなければ入ることができない。Cランク試験を受けるための条件に含まれているからな。ここが、プロと一般人との冒険者の違いだ。Cランク冒険者から『プロ冒険者』と呼ばれる所以でもある。
この分岐は、一般職業が11種類しかないこの世界で、固定されていた職業が変化する言った意味で有名だ。1人ひとりに個性が生まれるのだ。強くなれば、非公式ながらも二つ名を与えられることもある。覚醒者にはあまり関係ないが、一般職業を持つ冒険者が夢見る世界だ。
ただ、レベル100になるまでに途方もない戦闘回数とこなす必要がある。僕みたいなボス魔物周回や格上魔物との戦闘によりレベル100に至る方法は、この世界ではイレギュラーに分類される。
そのくらい、このレベル100の職業分岐は重要なものになっている。
そろそろ、僕の分岐について詳しく確認してみようか。
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『マジックギャンブラー』
(補正:初期MP+5、初期INT+3)に変更
魔法をメインに戦うギャンブラー。通常の攻撃魔法を覚える。
戦闘中パーティー支援する魔法を覚えるが、運によっては魔物を強化したりパーティーを壊滅させてしまったりすることがある。
条件:一度でも魔法を使用したことがある
INT100以上である(スキル・魔法・装備による強化無しで)
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『闇ギャンブラー』
(補正:初期LUK+2、初期INT+8)に変更
姑息な手を使い運を操作するギャンブラー。闇属性を中心とした魔法を覚える。
状態異常による搦め手を得意とし、一部のスキルの効果を変更する魔法を覚える。
条件:一度でも状態異常攻撃を無効化したことがある
自身が望んだ結果にならなかったことが100回以上ある
いずれかのステータス数値が1,000を超えたことがある
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『天命のギャンブラー』
(補正:初期LUK+10)に変更
運命を捧げて戦うギャンブラー。様々なスキル・魔法を隔てなく覚えるが、運に左右されるものが多い。スキル・魔法によってはリスクの高いものが存在するが、その分の見返りが大きくなっている。
条件:一度でも職業固有のスキル・魔法を使ったことがある
自身の生命の危機に打ち勝ったことがある
LUK1,000以上である(スキル・魔法・装備による強化無しで)
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『マジックギャンブラー』は、名前の通り魔法を主体に戦う職業らしい。ソロでいる分には、ギャンブルから解放されるみたいである。脱ギャンブラーのルートだろう。正直、3つの中で一番安定して戦えそうな感じはするが、ギャンブラーとしての職業個性が潰されそうな気がする。
『闇ギャンブラー』は、運に頼らないように戦えるルートだろう。条件から考えれば、ギャンブルに負け続けたせいで闇落ちしたギャンブラーって感じかな。悪くないな。中学生の時に憧れたよ。封印されし我が右手......黒歴史だ。
最後の『天命のギャンブラー』は、運に極振りした職業っぽい。ハイリスク・ハイリターンの精神で戦うらしい。今までとあまり変わらないな。
うーん.....悩むなぁ。
『マジックギャンブラー』は無しだ。通常の攻撃魔法は魅力的だけど、今までの経験の所為で安定というものが、少し怖いのだ。運に身を任せすぎた所為だろうか。勝負に勝った瞬間の脳汁がドバッと出る感覚の所為だろうか。僕には分からないよ。
そうすると残りは2つになる。
『闇ギャンブラー』と『天命のギャンブラー』だ。
どちらも楽しそうである。でも、やっぱりあのとき最初に決めたことだ。LUKの可能性にかけてみるってね。僕はこっちを選択するよ。
本来のステータス↓↓↓
♡♡♡♡♡
名前:錦戸 翔
職業:天命のギャンブラー(補正:初期LUK+10×10)
Lv:157
〈ステータス〉
HP:1/471
MP:288/314
(呪い:ダンジョン脱出不可)
STR:314
DEF:157
INT:157+3(160)
RES:314
AGI:471+5(476)
DEX:471
LUK:16,171
〈スキル〉
「ダイスロール」「ダイスロールⅡ」New
「コイントス」「コイントスⅡ」New
「ポーカーフェイス」
「シャッフル」「ガチャ」
「単勝一点賭け」New
「賭博師の衣嚢」New
〈魔法〉
「ワンペア」「ツーペア」New「スリーカード」New
「レイズ」「コール」New「オールイン」New
〈装備〉
武器:
防具:兎型の片耳イヤリング(頭) INT+3
瞬兎足(足) AGI+5
なんの特徴もない普段着
〈アクセサリー〉
大罪の指輪【強欲】
(呪い:装備固定) 「共鳴」
♡♡♡♡♡
おまけ
なぜ主人公は、状態異常の〈沈黙〉にならなかったのでしょうか?
↓↓↓
主人公は、グラビティゴーレムの「グラビティフィールド」による〈沈黙〉を無効化しました。
やっとの意味で、本来の『ポーカーフェイス』くんの性能が活躍しました。
『ポーカーフェイス』 パッシブスキル
精神系の状態異常攻撃を無効化する。
表情の変化が難しくなる。
精神系の状態異常とは???
状態異常は全部で10種類あります。
睡眠、麻痺、火傷、凍傷、拘束、混乱、魅了、毒、盲目、沈黙
この中で精神系に分類されるのは、
睡眠、混乱、魅了、沈黙
睡眠:眠いな思うのは精神的な感覚。眠いけど2・3徹夜する人いるでしょ。
混乱:精神的に強ければ、冷静に物事判断できるでしょ。
魅了:言わずもがな。
沈黙:一部の方には失礼な言い方になってしまうかもしれませんが、言葉を発するという行為は心の持ちようでしょ?
例えば、荷物を大量に持って階段を上るおばあちゃんに、声をかけて助けるか何もしないでいるか。自身の心の気持ち次第(勇気)。そんなイメージなため精神系に分類。
作者の勝手な解釈なので許してください。




