込み上げる少年
心「なぁ、この表現がよくわからないのだが⋯。」
その文章とは⋯。
【勇太は美玖の肩をつかみ、美玖は目を瞑り、
2人はお互い顔を近づけ⋯唇を重ねる。】
空「あ⋯これ、【フェイク】じゃん⋯。
こーいう恋とか憧れて買ったんだけど⋯
結局は読まなかったやつ。」
心「あそこの山のような本も、全部読んでないのか??」
空「うん; だけど⋯面白いよ^^
ヒットしたやつとかも結構あるから。」
心「で、そのような表現は何をを表しているのだ?」
空「⋯これは⋯その⋯。キスって言ってね⋯
愛情表現の⋯1つっていうのかな?」
言っている空も恥ずかしくなってくる。
心「なぜ⋯粘膜同士を触れさせることにより
愛情表現となる⋯?」
それにも関らず、心が真顔で返してくる。
思わず、空は笑ってしまった。
空「いあいあいあ⋯www
好きでもないひとに、顔を近づけられたって、
反射的に嫌がるのがフツ~だろ??」
心「そうだな⋯。じゃあここは?」
心はまたページを前にめくり、
空にそのページを見せた。
【勇太は顔を真っ赤に染めながら、
小声で何か言ったようだった。
美「え? もう1度⋯。」
勇「俺⋯お前のことが⋯⋯好き。」】
心「うーん、恋愛というものはよくわからぬ⋯。」
――俺は⋯君が一番わからないよ;;
心「なぜ好きだと伝えるだけでも
人間は顔を赤めるのだ??」
空「え⋯?」
空は、自分が照れ屋なことに関係する
疑問をぶつけられ、少し困惑した。
空「それは⋯人間は、恥ずかしいと、
顔が真っ赤になるんだよ⋯」
心「じゃあお前はいつも恥ずかしいのか?」
空「いや⋯僕は違うから⋯///」
心「どうも僕はお前のことが一番よくわからないな⋯。
そもそも、なぜ、恥じらう必要がある。」
空「じゃあ⋯君は、俺に好きだって言うことができる?」
空は自分にとって究極の質問を投げかけた。
つもりだった。
心「できるとも。好きで悪いか??」
心は意外とあっさり答えてしまった。
空「それは⋯LOVE⋯じゃなくて、
LIKEの話でしょ⋯/////」
身体がなぜか熱い。
心「もし、僕がお前のことが嫌いだったら⋯。
一緒に何かする。ということはないだろう。」
空はその言葉を聞いて、恥ずかしいような、でも、
安心したような気持ちになった。
羞恥心を知らない心は、純粋で⋯でも急に、
少女を誰かに取られるような気がして⋯
不安でいっぱいになって、空は思わず
心を抱きしめてしまった。
空は心の耳元で何かを囁いた。
空「(俺は⋯LOVEだからな⋯。)」




