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神秘的な少女


「おはよう!」


―――ん?


空は遠くから聞こえる声に対し


薄く目を開けた。


「ねえ! おはようってば!!」


―――誰の声だ?


目を完全にあけると、


そこには凛がいた。


空「んー、おはよう」


凛「おおー! 返してくれた!!」


満面の笑みで凛は大喜びする。


空「え?」


凛「亜騎はほとんど返してくれない」


空「俺が初めて返したって事?」


凛「うん! 人間と接したことないからね」


空「え?」


凛「日本語を習っただけで、

  実際に人間としゃべったことないの。」


空「なのに…よくもまあそんなに…

  自然にしゃべるな」


凛「だから言ったろ?

  最新の最新の最新の技術だって!

  日本すごいね!JAPAN!最高!」


凛のはしゃぐ姿は新鮮で、とても癒される。


空「やっぱり子供だな。」


凛「俺は子供じゃないって!」


空は凛の頭を撫でた。


すると凛はビクッと震えたが


凛「人間…感触…不思議だ…」


とつぶやいた。


そのあと、嬉しそうに笑った。


空「そーいや亜騎は?」


凛「出かけたよ」


空「どこに?」


凛「亜騎に言うなって言われたあ~」


凛はそういい、悔しそうな顔をした。


空「さすが亜騎。用心深いな。」


凛「そうそう、凛は何も教えてくれないよ;

  俺に対しては教えてくれるの!」


空「凛はそれほど信頼されてるのか。」


凛「それは以前のこともあって…」


空「以前のこと?」


凛「これは、最大の機密事項!

  誰にも教えちゃダメって

  亜騎に…」


空「ロボットも大変だな…」


凛「ただのロボットじゃないよ!

  最新型半ヒューマノイド体!!」


空「はいはい^^」


空は呆れたように言った。


凛「それよりさ? 心のところに行こう!」


空「どこに居るの?」


凛「研究所!

  ちなみに俺らと鶴谷真理亜は仲間だからな!?

  だから、研究所も出入り自由!」


空「まあ俺の場合は常に自由だけどな。」


凛「憎たらしい!」


空「わかったから…いこう。」


凛「しょうがないなあ!」


空「お前が言い出したんだろ?」


凛「だって、すごく可愛いって聞いたから」


空「ああ、俺が育てたからなあ」


凛「ふん、じゃあ見せてみろよ」


空「同等さ」



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



空「心はどこ?」


研究所の自動ドアが開く。


すると真理亜は薄い板状のプラスチックを取り出し、


指でなにやら操作した。


そして、地図を表示した。


真「ここよ」


空「OK」


それを見ると空は足早に部屋へ向かった。


凛「ちょっと待ってよ!」


プシュン


その部屋の扉が開くと、


そこにはカプセル型のガラスの中に


水に漬かった心の姿があった。


空「心…」


最後に話したのはいつだっただろうか。


遠い昔のように思える。


凛「これが…心?」


凛は疑いの目をしていた。


すると、後ろから真理亜もやってきた。


空「回復状況はどう?」


真「順調…だけど…

  かなり時間がかかるわ」


空「そうか…」


心の姿はとても神秘的で、


長い髪の毛が水の中で靡いている。


服は意識を失ったときと同様のもので、


心が気に入っていた白いワンピースが


ふわふわと揺れている。


空と凛はカプセルの近くに立っていた。


凛「初号機とは思えないほどだ…」


凛は感嘆していた。


空「心を…復活させなければならない…

  協力してくれるか。」


凛「ああ」


凛はいつもと違う落ち着いた声で応えた。


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