得する少女
少女はわかっていた。
自分が感情が人間ほど豊かでないのに
彼は人一倍に自分可愛がってくれる。
だけど、それに自分は応えることのできないことだということ。
悲しみやつらさで少女は何も喋ることはなかった。
その時、少年が謝る理由がわかったような気がした。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
空「ねぇーっ!! もうこんな時間だよ!?
いい加減、小説はおいて、
夕飯のお買い物とか行こうよーっ」
心「小説ほどに面白いものは初めてだ。
空「それでも⋯お腹は空くもんだよ!!
ほらっ買い物の準備してっ」
心「カイモノとは⋯一体何のことだ。」
空「え??
無駄な知識は持ってるのに⋯
なんでこーいうことばっかり
わかんないのかな?^^;」
心「育て方だ。」
空「いやw 心に育てるも何もないと思うけど⋯w
まぁ⋯洋服とか⋯食材とか、
買いに行くことだよ。うーん、
たとえば⋯ハンバーグが食べたけりゃ
店でひき肉買うだろ??そーいうことさ!!」
心「ハンバーグ⋯とは、ひき肉が必要なのか?」
空は、涙が出そうになった。
仕方ないと思いながらも、内心、
もうちょっと理解してくれという気持ちもあった。
空「まぁ⋯いいや。買いに行けば分かるよ。」
心「ほう⋯」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
みんなこちらをじろじろ見てくる。
普通にスーパー歩いちゃ悪いのか?!
と思いながらも、堂々と歩いてみた。
空「君が美人なおかげで、他の人が
超みてくるよ~?w」
心「だから何だ。」
空「反応薄っ!?
いや⋯別に⋯サービスとか
してくれないかなーって。」
心「反応が薄くて悪かったな。
ロボットなんだ。
これでもオーバーリアクションだぞ。」
空「そんな言葉どこで覚えたんだよ⋯w
いや⋯別に⋯サービスとか
してくれないかなーって。」
心「それほど商売というものは
甘いのか。」
空「僕はあんまり知らないや。
最近あんまり外に出てないし。
出不精だし。」
心「それほど外が嫌いか。」
空「いや⋯そーいうわけじゃないんだけどね;
あっ、これがひき肉!!
どうせだから、今日はハンバーグにする??」
心「任せる。」
じーっとひき肉を見つめていたが、
そう一言はき捨て、試食コーナーに去って行った。
空「ちょっと⋯さっきっから試食コーナーにしか
いってないじゃん!
これだけでお腹いっぱいになんないのかな!?」
空も、ひき肉を選んだあと、心について行った。
心はずっと試食をしていて、拉致があかなかったため、
心を連れ戻し、レジに並んだ。
会計が終わると、急いで帰った。