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獣人の街で流行りのカフェは、推しからファンサが貰えるようです。  作者: 大木悠樹


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11/18

クリスマスの夜に

長い間お待たせしました!

久しぶりの更新、大変お待たせしました(>_<)

フワリちゃん視点です!

7/18の0時に次の投稿があります!

よろしくお願いします!

今日はクリスマス。

完全予約制で、来るお客さんの数は決まっているのに、忙しい。


シロウさんとデートするため、休みをとろうかと思ったけれど、人がいなさすぎてあきらめた。

むしろ、私とモナしかいなかったところを、ソウとユリナがはいってくれたのが奇跡だと思う。


店長が、予約は店が回るくらいゆとりを持たせた人数に絞ったっていってたのに、なんでこんなに忙しいのか。

店長のおまかせコース美味しいから、グレードアップして、品数を増やすお客さんが多いからなんだろうな。


あれ?

料理を提供するはずの店長が、走って店をでていった?!


私はモナに目配せすると、キッチンの方へ向かった。


「タイガさん。店長は、どうしたんですか?」


「赤ちゃんが産まれそうって連絡が……」


「え?赤ちゃん?話は聞いていましたが、急なことで、びっくりしました……」


「ああ。オレも驚いた。……幸いにも、今日はクリスマスの特別ディナーで、料理は基本温めるだけ。キッチンは、俺一人でなんとかなる。店長いないけど、ホールもなんとかなるよな?」


「もちろん。今日のホールは、私とモナとソウとユリナのオープニングスタッフ。ユリナが多少抜けても、店長がいなくなっても、なんとかできます」


今日、ホールリーダーの私は、胸をポンと叩く。

どんとこい。


「ああ。頼もしいな。お互い頑張ろう」


タイガは、お玉を持った手を軽く持ち上げると、視線を鍋に戻した。


ユリナの話は、少し前に聞いている。

ティアが来ているなら、少しホールを離れる位、サポートしてみせる。


私は、足早にホールへ出た。


店長の一大事。

こんな時位、私達で頑張れる。


気合い十分にホールを歩くと、客として来店しているシロウさんが、こっそり手を振ってくれる。

大丈夫、頑張れる!


カランカラン。


「「いらっしゃいませ!」」


みんなで、忙しさに耐えてみせる!


…



それからは、忙しすぎて良く覚えていない。


途中でユリナが、ティナが帰ったとホールへ戻ってきてくれたが、それでも忙しかった。


喜ばしいことに、お客さんは皆、笑顔で帰っていったから良いとしよう。


私達、みんな頑張った。

タイガの厨房の驚異的なワンオペ、私とモナとソウとユリナの鮮やかなホール連携プレイがなし得た結果だろう。


後で、今日のスタッフ全員に、ボーナスを貰えるよう、店長に言わないと。


クローズ後の掃除を終わらせ、五人でお疲れ様と言い合い、それぞれまた来年と別れを告げ、ソウとユリナが、マネージャーの車で先に帰るところまで見届けた。


私も帰りの支度をして行かないと。

シロウさんが店の外で待っている。


あ、だめだ。

鍵をタイガに預けないと、私明後日は休みだった。

休憩室から、キッチンへと足早に戻る。


……キッチンに明かりがついている。


「……モナちゃん、これ俺からのプレゼント。食べてくれない?」


タイガが、モナに話しかけているところだった。

2人に見えないように、咄嗟に隠れる。


「え?いいんですか?これ、クリスマス限定の特別ディナーですよね?」


「あぁ。1人分だけ、俺が作ったんだ。前菜とかはなくて、メインとデザートだけなんだけれど、良かったら、モナちゃんに食べてほしいと思ってさ。店長に、味は負けると思うんだけど。」


「私だけ、ですか?フワリちゃんやみんなの分は?」


「モナちゃんのだけだよ。この間は、本当にごめんな。嫌な思いをさせちゃったなって。お詫びの意味も込めてるんだ。」


モナの顔が赤く染まる。


「この間のって……」


「あの後、目が合わなくなったから、俺のこと嫌っているとは、思ったんだ。ただ、同じ職場の仲間だし、お互い気まずいままなのも、どうかと思って。もし、これも食べたくなかったら、そう言ってくれれば片付けるよ」


タイガが、深々と頭を下げながらそう言った。


「え?そんなこと、あれは店長には、怒ってましたけれど、タイガさんは悪くないです……。むしろ、恥ずかしいところを見せた私の方が、タイガさんに嫌われちゃったかなって、そう思っていたんです。だから、私がタイガさんを嫌いなんてこと絶対にないです!タイガさんの作ってくれた、この特別ディナーも凄く美味しそうです!頂きます!」


「そっか。それなら、良かった。」


顔を上げたタイガは、ほっとしたように笑うと、モナの為に椅子を引く。


「どうぞ、温かい内に召し上がれ」


モナを席に座らせると、タイガは自分の分も向かいにセッティングし、椅子へ座った。


「タイガさん、これとっても美味しいです!」


「そう言ってもらえると嬉しい」


にこにこしたモナはいつも通りだけど、にこにこしたタイガは珍しい。


どうやら、今は話しかけるべきじゃなさそうだ。

鍵は休憩室にメモをつけて置いておこう。

モナ、ファイト。


私は裏口へ走った。


読んで頂きありがとうございます!

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