9公国到着
あの国を出て三日目の朝にはセラス公国の入口に着いた。
今のステータスは
ステータス
【名前】ヨシオ トクナガ
【種族】人間族
【性別】 男
【年齢】16
[商人]
[盗賊]
[職業無し]
[職業無し]
[職業無し]
【レベル】16
【体力】210/250
【魔力】1650/1650
【知力】85/85
【素早さ】40/40
【能力】
固有スキル
言語理解
魔法理解
鑑定
異空間収納
完全空気
スキル
交渉Lv3
弁明Lv3
忍び足Lv3
【称号】
異世界人 引きこもり 魔法使い ヌーディスト 逃亡者
【魔法】なし
【加護】なし
【装備】鉄の剣、木の盾 木綿の服 オーク革の靴
国を出て野宿した翌朝には、称号に「逃亡者」がついた。
これは仕方ない。
一晩たってからだから、むしろ遅かったぐらい。
称号に「ヌーディスト」がついた時は早かった!
この世界に来て、五時間経ってないんじゃない?
この違いはなんだろう?
………楽しんじゃったから?
そろそろ門が見えてきた。
少し脇道にそれて林の中へ。
服 、剣、ザックを装備して、
職業から「盗賊」を外して、[空気]を解除。
元の道に戻って門を目指す。
門で、
・へんぴな田舎から来て仕事を求めて来た。
・この国に入ったこと無い。
・ホーンラビットを仕留めたから買って欲しい。
[交渉]&[弁明]スキルを信じて話したら、簡単に入れてくれた。
仮手形で銀貨五枚払って中に入り、
商人、冒険者等の組合で登録済ませて、
再度、門の衛兵に組合の札を見せればOKらしい。
三日以内に登録章見せに来ないと罰金かかるとか。
門を入ってその足で冒険者組合に向かった。
冒険者組合は、門を出たすぐの左脇にあった。
正面に受付らしきカウンター。
左側にはテーブルで飲み物飲んでる、武装した人達。
右側の壁には、壁に掛かった木札を見てる武装した人達が。
さっそく、受付らしきカウンターに向かう。
ちょうど目があった、受付の赤い髪の胸の大きな美人さんに声をかけてみた。
「すみません。 冒険者登録をお願いしたいのですが。」
ちょっと[鑑定]を使ってみるか。
旅の最中、通りすぎる馬車を鑑定してたら、人物にも[鑑定]出来るって気づいたんだ。
【鑑定】
ステータス
【名前】メリダ
【種族】 人属【性別】女 【年齢】19
【職業】
[事務]
【レベル】6
【体力】46/50
【魔力】20/20
【知力】95/95
【素早さ】20/20
【能力】
スキル
速記 会計 書類作成
【称号】
腐った処女
腐女子の極み
うわ。
残念美女だ。
「では、こちらに記入お願いします」と
残念美女に紙を渡された。
紙には
名前
得意な技術
魔術の有無
という項目があり、名前以外の項目は組合から、パーティーを組むための紹介や斡旋に使う為が主で、無記入でも良いらしい。
銀貨三枚で書類の項目の再記入も可能ということで、とりあえず名前だけの申請をした。
ちなみに名前は「ヨシア」にした。
偽名で登録するやつも少なからずいるらしい。
登録料として銀貨五枚を支払う。
組合員にはランクがある。
S>A>B>C>D>Fの順で
新人はFランク。
水晶に手を当てて、
「なんだ!この光!
こんなに魔力が!
まじチート!!!」
ってのは無いらしい。
紙書いてそれでおしまい
「組合のルールを説明します。街の中での剣や魔術での他者への暴力行為は禁止です。
相手が同じ組合員の場合、両者とも組合から退会してもらい、程度によっては衛兵に突き出し国から刑罰があります。
相手が貴族はもちろん、民間人の場合も国から刑罰があります。
重い罪としては奴隷にして賠償する、もしくは処刑などもあります。」
「わかりました。」
話に出た、この国の奴隷制度を聞いてみた。
種類としては、[犯罪奴隷]と[一般奴隷]。
犯罪奴隷は刑罰の科量で年数が決まり、主に鉱山や僻地の開拓に使われる。
戦時中は前線で使われる。
まず生きて帰って来ない者達。
一般奴隷は税金や借金、賠償金等の負債で返済の為に奴隷になるそう。
奴隷は隷属魔法で制約かけてあるので、裏切る事がない。
警戒心の強い冒険者なんかは、自分以外全て奴隷でパーティーを組んでる人もいるらしい。
今の俺の現状、信頼出来る人間をつくるには、
奴隷を買う事も検討したほうが良いかもしれない。
俺は残念美人にお礼を言ってFランク銅の札を首に掛け、組合を出ました。