10これから
冒険者登録を終わらせて、まずは門の衛兵に会いに行った。
近いんだし早めに本登録済ませとこう。
先ほどの衛兵さんを見つけ、滞在中にかかる税金等の支払いの説明され、本登録を済ませた。
もう早く休みたい。
適当に宿を選んで入る。
宿のおばさんに
「一人部屋一泊、夜飯付きで銀貨五枚。希望があれば、銀貨二枚で夜に体拭く湯桶をお持ちします。」
というので桶付きで二泊分の金を払う。
払うついでに色々聞いた。
ここはセラス公国のはずれにある「ウルド市」という所らしい。
街の正面、正門にある林の奥にダンジョンがあり、裏手の門の前にある森が、強い魔物が多く生息している魔の森。
ダンジョンも森も、たまに魔物が大量発生、スタンピードを起こすとか。
ただ、両方同時に起こしたことは無いらしい。
だから、この街は冒険者も多く、魔物から取れる魔石や素材を輸出し、公国から
俺を召還したアルディアや亜人の国との交易路として、かなり潤ってるらしい。
宿のおばさんに礼に銀貨を渡し、
部屋に入る。
やっとだ。
ベッドに腰掛けて考える。
収納内の召還の杖を[収納をしたまま鑑定]する。
異界召還の杖
【付与】
異次元 召還[人属]
【効果】
数々の異界から人をランダムで召還。
喚び出す。
人数は使用した魔力に比例する。
召還はできるが、返還は出来ない。
召還したアイテムは確保した。
これでこれ以上召還できない。
同様のアイテムがあれば別だが、こんなとんでもないアイテムが、そんなに何個も有るとも思えない。
召還できないとなれば、奴らも俺以外の被害者を使い潰す事もできないだろう。
じっと自分の手を見る。
「間違いなく若くなってる。」
ステータスで自分の年齢が16になってるのを見たときは「バグか?」と思ったが、
戦争の兵士を召還したのなら、足腰悪いオッサンのまま召還しても意味がない。
「現実を見よう、もう、もう、帰れない。」
そんな都合良く帰還送還できるアイテムがあるとは思えない。
奴等か帰す前提で召還したなんて、思えない。
もともと親子の縁も希薄だし、弟が結婚して子供もいる。
徳永家は安泰だ。
俺は若い16だ。
なかなかチートなスキルもある。
よし。決めた。
この世界で裸一貫で成り上がってやる




