50そのような意図はございません
「ここがダンジョンですかぁ」(モジモジ)
洞窟と似た雰囲気を感じたのか、エマはモジモジしてる。
かたやリザは、「…………。」
……真っ赤にしたままです。
「リザ、そんなに気に病むことは無いよ。」
「ですが!私…………そんな……なんて……。」
ここは僕の『弁明』『交渉』スキルの出番です。
「まず、僕たちは『少しだけ心当たりがある』『ただそれだけ』だ。
実際にそういう『魔物』がいる『可能性も大いに有る』し、捨てきれない。
まず、『僕たちの事は抜き』にして、よく考えて見よう。
『灼熱の熱風』さんたちは、『心臓を鷲掴みするような大声で』『恐怖』で逃げた。
たぶん、これは『咆哮』というスキルだ。
僕は『鑑定』というスキルを持っている。
僕からすると『咆哮』は割と良く『見る』スキルだ。
なにしろ僕は本当に『見えてる』からね?
ダンジョンだけじゃなく『街中でも良く見る』、獣人さんなんかは良く『持ってる』よ。
あの『蟲』のリーダーも持ってたし。」
ちょっと話を区切る。
…ちゃんと聞いてくれてます。
「たぶん『灼熱の熱風』さんは『暗闇』の『未知の場所』で緊張してて、『咆哮のスキル』で、ビックリしちゃったんだと思う。
だとしたら、それはその、
『冒険者としての資質の問題』だ。
深い層に潜れば、魔物だってもちろん、
『高いレベルのスキル』を使う。
それを『警戒』が足りなかった、『慢心』していたんだと思う。
」
「………。」
もう少しか?
「僕の国の言葉で『 幽霊の正体見たり枯れ尾花』ってのがある。
『レイスなんかの恐ろしい魔物』だと思って恐れていたものが、良く見たら、『枯れた植物の花だった』故事?ことわざ?みたいなのがある。
つまり、疑心暗鬼で物事を見ると、悪いほうに想像が膨らんで、ありもしないことに恐れるようになるって話だね。」
上目遣いでじっときいてます。
……ちょっとは落ち着いた?
「仮にリザが暗い道で『怖いなー』って思ってる時に『子供が出てきた』。
それでビックリしたからって、その子供を責める?」
「……いえ。責めません。」と、リザ。
「そう。それは、『その人が勝手に解釈しただけで、相手はその意図はない』ことが分かっているからだ。違う?」
「はい」
「ましてや、『名の有る冒険者』が正体が大した事の無い、『子供』や『女の子』で逃げ出したなんて事になったら、恥をかくのは
『暁の旋風』だ。」
「だから、そういう『魔物はいる』でいいじゃない?
だから、僕らが頑張って、討伐とかやって、堂々と30階層に行った時に『その魔物』を倒したって報告しよう。」
「…わかりました。」
しぶしぶ納得はしてくれたみたい。
……仕方ない。
しばらくは鍛冶よりダンジョンに力をいれるか。
僕もそういう意図はございません。
今後とも大目に見てください。
宜しくお願いします。
m(__)m




