5
「うっ、……」
え、……と?
あ〜、………ああ。
俺の部屋だな。
俺のベットだな。
「凪?」
「っ! ……雅?」
「凪、起きた?」
「………あ、うん。まあ。」
えっと……あ、そうか、俺倒れて……
ああ、吐いたんだ。思い出した。
まだ気持ち悪いな……
なんか変な夢を見た気がするし………
「だいじょぶ?」
「ああ、うん。たぶん……」
それにしても、雅が心配してくれてんのか。珍しいな。いつもこんなならいいのに。
「つーか、今何時だ?」
「ん? ……と、19:30だね。」
まじか……結構寝てたな。
え? 雅はずっといたのか?
嘘だろ? 雅がそんな優しいハズが………
明日雪降るんじゃ……
「え? 雅はずっといたのか?
嘘だろ? 雅がそんな優しいハズが………
明日雪降るんじゃ……」
「………声出てんだけど。……わざとだよね?」
「はははー」
あははー。まじかー。声出てたかー。(棒)
「いや、だって、普段の雅からは考えられないもん。」
「…………割と元気そうじゃん?」
「はははー」
まあ、確かに少しは楽んなったかな?
あれ? これって雅のおかげ?
そうか。まあ、じゃあ、たまには素直にお礼でも言っとくか。
今の俺はそんな気分だ。
「……あー、まあ、ありがとな。」
「……ッ⁉︎ え? あ、いや、まあね……」
お、顔赤らめやがった。
「風邪、感染すとわるいし、もう帰った方がいいんじゃないか?」
「……ん? あ、ああ……」
「頑張って明日はガッコ行くから。」
「うん。じゃあ、ボクは行くよ。」
「ああ。じゃあな。」
さて、えーと、
寝るか。うん。
ーーー
朝だ。
俺は無事に朝を迎えることが出来たんだ‼︎
って、んな大袈裟な。
まあ、でも思ったよりスッキリとした朝だ。
むしろガッツリ寝た分、いつものだるさが無い。
そしていつもの、
「おい、起きろ!」×43回
「うぅ〜〜〜〜〜〜っ‼︎」
くそっ、今日はヒドかったな……
「あ、凪ぃ。」
「早くしろ。お前のせいで時間がやばい。」
「え⁉︎ なんでもっと早く起こしてくれなかったんだ!」
なんだそのセリフ………
テンプレすぎるわ。
ツッコむ気にもなれん。
朝メシもそこそこに、カバンをひっ掴んで走って登校。
病み上がりの朝からハードだな。
「はあ、……はあ、………あ、おはよ。」
「おお、お二人さん。今朝もギリギリだね。
てゆーか久しぶりじゃん?」
「ああ、そうだな。こっちはヤバかったよ。」
クラスメイトの一ノ瀬。モブキャラだ。席が近い。それだけだ。
ホントそれだけ。
えー、まあ、
例によって学校のことは省く。
ただまあ、今日はずっと考え事をしてた。
あの自称ドッペルゲンガーのことだ。
全くもって謎が解けてない。
そんな帰り道。
「ねーねー、なーぎー」
「なんだよ」
「駅前にさー、なんか、有名なチュロスの店があるらしいよ。」
「チュロス? チュロスがメインの店とか珍しいな……」
「でしょでしょー。ボク食べてみたいなー。あーっ! そーいえば、今度の日曜日空いてるなー。(棒)」
「…………はいはい。行きますか。」
普通に行きたいと言えや……
「え? ホント⁉︎ 連れてってくれるの?」
「わざとらしいわ‼︎」
「やったー。ゴチになりまーす。」
「誰が奢ると言った⁉︎」
「はははー。」
かくして、日曜のお出掛けが決定した。




