バディラジッ!!
『これを聞いてるって事は、……みんな第一話見たんだよな?』
『見てくれましたよね?』
『「バディーズ」はアニオリだから、視聴者は誰も結末知らないんだよな? 俺達はもう最終話まで収録終わってるから知ってるけど、ラスト凄いんだぜ! 遼太郎が……
『ちょっと蓮さんっ! ネタバレ禁止ですよっ! とにかく毎話見所満載ですので最後まで見てくれたら嬉しいです。それでは始めていきましょう!』
『黒崎遼太郎と』
『瀬戸内駿がお送りする……せーのっ』
『『バディラジッ!!』』
うわっ、二人のハモリが聞けるなんて、幸せ!!
しかも歩夢くん、ツッコミ担当なの? ……大丈夫? 蓮さま割とエグい下ネタとかも言って来るわよ?
『改めましてバディラジは、黒崎遼太郎役の三上蓮です』
『バディラジは! 瀬戸内駿役の成田歩夢です。この番組はテレビアニメ「バディーズ」をみんなで盛り上げていこうと言うWebラジオです。放送はアニメ本編終了後配信されますが、時間も遅いですし皆様のお好きな時間で何度でも! 気軽に聞いてくれると嬉しいです!』
『おっ、歩夢ぅ、噛まずに言えたな! お前ラジオやるの初めてなんだろ?』
『はいっ、めっちゃ緊張してます! しかも蓮さんと一緒なんて、……もう不安しかありません』
『おいおい、俺が何年ラジオやってると思ってんだ? 自分の番組だってこの前放送二百回だぞ?』
『俺、声優になる前から蓮さんのラジオ聞いてますけど、下ネタが多くて……』
あははっ、歩夢くんも蓮さまのラジオ聞いてたのね! 確かに心配だわ、私と話してる時も下ネタとか言わないし、かれんに言われて顔赤くしてるもんね。
『あれは俺のラジオだから好き勝手喋ってるだけだ! これは「バディーズ」応援ラジオだからちゃんとわきまえるから安心しろよ!』
『そー言いながら何で両手でおっぱい揉んでるフリしてるんですかっ!? ラジオだから見えないと思って!』
『バーカ、これはただの指の運動だよ! 俺のルーティンだ。歩夢がエロい事ばっか考えてるからそう見えるんじゃないの?』
『……っっ!! そんな事やってるの見た事ないですよ! もうっ、それじゃ本題行きますよ。まずは先程放送された第一話について……
あーぁ、多分恥ずかしそうな顔してるから蓮さまのオモチャにされてるわ。最後までこんな感じで行くんだろうな♪
※
番組はさっき放映された第一話の振り返りの後、収録時のエピソードトークが聞けた。こーゆーのが聞きたかったのよね!
『なんか歩夢って初めての主演だってのに堂々としちゃってベテラン声優か? って感じだったよな?』
『そんな事無いですよ! 俺、初めての収録の前日ほとんど寝られなかったんですよ!
それより蓮さんは凄いです! 散々アドリブかました後、自分の番が終わるとすぐに居なくなって他のキャストや裏方さんにまでちょっかいかけまくってましたから』
『おい歩夢、なんかディスってないか? 俺は場の空気を和らげる為になぁ……
……歩夢くんって割と天然よね? 知ってるけど。 蓮さまにさっきから無意識に毒吐いてるわよ!
でも、蓮さまも歩夢くんにもっと喋らせる為に上手く話振ってるし、普段からこんな感じなんだろうな。やっぱり蓮さまって大人よね♡
『さてと、ふつおたに続いて次のコーナーは「あなたにとってのバディ教えてっ!」』
『このコーナーはリスナーさんに事前に募集していたバディ、……恋人でも腐れ縁でもペットでも何でもかまいません、って事で! ……うわぁ、こんなに集まってるんですか? まだ放送前だったのに!』
みんな凄いのね、このアニメに期待している人が多いって事だもんね。それにしても歩夢くん、リアクションが一般人みたいよ♪
『それでは一通目、バディラジネーム「赤メッシュ」……ん、お前あの赤メッシュか?』
ゆみちゃん!! なんかいきなり読まれてるわよ! 私のくじ運なんかより凄いじゃない? しかもちゃんと認知されてるしっ!
『知り合いですか?』
『んー、俺のラジオによく投稿してくるメール職人だよ。ちなみに俺が名付け親だし!』
『何で赤メッシュなんです?』
『黒髪に赤のメッシュが入って耳にピアスじゃらじゃらつけてんのよ、この子。確かバンドやっててベース弾いてんだよな? 都内のライブハウスに結構出てるみたいだけど……、なんて名前のバンドだったっけ? 忘れたけど!
何故か俺のイベントでいつも良い席に座ってて、ビンゴ大会とかやると必ず豪華景品当てて帰ってくんだよ、凄くね?
とにかく強運でいつも良い席に座って居るからさ、俺のファンの子達は俺の親族か関係者だと思ってる奴もいるみたいだし!』
蓮さまがゆみちゃんの話してる〜!! 今頃ゆみちゃん失神してるんじゃない?
『それじゃこの先、バディラジのイベントなんかがあったら会えるって事ですよね、どんな子だろ? 楽しみだなぁー♪』
歩夢くん! その子あなたも知ってるゆみちゃんだからっ!
『おっと、話が大分それちゃったな。えっと、……蓮さま歩夢くんバディラジは! ぷっ、まだこんな挨拶決まる前から送って来てたのか? すげーな!』
『あはは、バディラジは〜♪』
『私にとってのバディは私が働くバイト先の店長です』
……ゆ、ゆみちゃん? 変な事書いてないわよね?
『うちの店長は物凄い強運の持ち主で、私が蓮さまのお渡し会やイベントで最前に座ったり景品をゲット出来てるのは全て店長のおかげなんです。
自分は認知されたくないオタクだからと言って、いつも私に蓮さまと喋るチャンスを譲ってくれる最高のバディです。
もうすぐ蓮さまの生誕祭があるけど、それも絶対参戦出来ると信じています。ありがとう店長! ……だってさ、なんだ赤メッシュの店長がヒキツヨなんじゃん!』
『でも、そんな事ってあるんですねー! それじゃ宝くじとか買ってみたらどーなるんだろ?』
何故か宝くじや競馬はまるで当たらないのよねー、なんでなのか自分でもよく分からないわ。なんか損した気分。
『それじゃメールが読まれた赤メッシュには「バディーズ」特製クリアファイルに俺達二人のサインを書いて送るけど、これは店長にあげるんだぞ? いつもお前ばっかりいー思いしてるんだからさ』
あぁん、蓮さま優しい♡
『ん、……まだ続きがあったわ、えーっと、何ナニ? PS ちなみに店長は歩夢くんがデビューした時から絶対売れると言い続け、今では歩夢くんが最推しみたいです。でも私はこの先もずっと蓮さま一筋ですからね♡』
ゆみちゃん! なんて事送ってるのよ! 明日覚えておきなさいよっ!!
『店長さん、ずっと俺の事応援してくれてたんだね。ありがとう♪』
歩夢くん! そんな甘々な声で♡ 気付いてないだろうけどそれ、私よ!
『あー赤メッシュ、やっぱクリアファイルは店長にあげなくていーぞ。お前にやるから! あと店長、俺の生誕祭来るんだろ? 絶対ステージに上げて俺しか見れない様に調教してやるからな!
ひどーい、蓮さま! 推し変じゃないの、推しが増えただけなの! それにステージに上がるなんて絶対に嫌っ、無理っ!!
『蓮さん、大人気ないですよ! 別に俺の事が好きでもいーじゃないですか? 大丈夫だよ、店長さん。どんな事があっても俺が蓮さんから守ってあげるからね♡』
あ〜ん、歩夢くん! 好き♡
『歩夢さぁ、何甘ったるい声出してんだよ? この店長ってヤツ男かも知れないだろ? 俺のファンの比率知ってるか? 七、三で野郎が三割もいるんだぞ?』
『それは蓮さんが下ネタばっかり言うから……女性ファンが減るんじゃ……
『んあっ? 女だってみんなスケベなんだよ! 俺の下ネタ喜んで聞いてるっての! まー歩夢はその男店長を優しく抱きしめて守ってやれよ!』
な、……何、この思春期中学生みたいなやり取りは? 歩夢くん、蓮さまに口で勝てる訳無いのに何ムキになってるのよ!
『ん、……もう時間だってよ! おいおい赤メッシュの話でこのコーナー終わっちゃったじゃないか! ゴメンみんな、来週は沢山メール読むから引き続きこのテーマで送ってくれよな!』
『以上「あなたにとってのバディ教えてっ! のコーナーでした。それではエンディングです』
『はい、お送りして来ましたバディラジ、そろそろお別れのお時間です。番組の感想やふつおた、コーナーメールの宛て先は……』
……はぁ、推しが二人居るラジオがこんなに聞いてて疲れるなんて思わなかったわ。でも歩夢くん、蓮さまに大分可愛がられてるみたいで安心したわ。
『それではまた来週、アニメ放送後にお会いしましょう。お相手は黒崎遼太郎役の三上蓮と……』
『瀬戸内駿役の成田歩夢でしたー! せーのっ』
『『バディなら〜♪』』




