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虚無の精霊使い~愚者と呼ばれた異端者は世界を支配する   作者: 誤インキャ様
1章帝国編

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いつもの夢と帝国騎士団長クズ

またいつもの夢を見た。

世界が滅ぶ夢。


「待って」「待ってくれ」「俺が皆を助けるから」


何度も夢の中で叫ぶがそれは目の前の男には届かない。


そして、目覚める。


(俺は必ず仲間を守る!!)


知らない天井に向けて拳を突き出す。


「おっ、目が覚めたか」

「ここはどこだ」


「ここは帝国の王城近くの帝国騎士団団長様の部屋だ、どうだいいだろ?」

「で、俺は、騎士団長様だぜ」


目のまえの大柄の男は煙草を吸いながら自分を騎士団長との嘯く。

お前なんか、クズだ、この野郎。


「妹はどこだ?」


「ここかもな」


「!? んーん」


そこにはロープに捉えられている五葉の姿があった。


「五葉!!」

「ほら、助けて見ろよ、ヒーロー?」


俺は近くにあった国宝の剣でクズを攻撃する。

しかし、ガキンという音と共に弾かれる。


「これはそこら辺の武器屋においてある普通の安い剣なんだが、思ったより、よわっちいなお・ま・え」


そして、クズはさらに俺に火を投下する。


「あぁ、そうだ、お前が剣を弾かれる度に妹の服を斬りつけようか」


「なん......だと」


「まずは1枚」


クズはそのまま彼女の衣類だけを斬った。


助ける!! 絶対に!!


「おう、やる気が出て来たみたいだな、だが、今回も」


ガキ、ガキ


弾かれなかった。


「ちっ!! 今度は体重を乗せたな。なら次だ」


クズの剣に重みを感じる。

くっ!!


そして、クズから一言告げられる。

「なぁ。お前にエゴはあるか」


「なんだよ、エゴって」


「そうか、なら、まだ負けるわけにはいかないな、早く、あの妹のあられもない姿を見たいだろっ!!」


「見たい!! だけど、俺はお前に見せる為じゃない」


「ヴァニタス!!」


【どうしたの?】


ヴァニタスはどこから取り出したか分からないケーキを優雅に食べている。

しかも、テーブル、椅子付きで。


「「......」」


俺達は流石に唖然とした。


「いや、ヴァニタス、今戦い中」


【あっそ】


あっそってヴァニタスさんや。

それはないだろう。



「特殊精霊武装使っていい?」


【今はダメ、食事してる】


会話をクズも聞いていたのか横から割り込んで来る。


「結局は他人の力か、この剣術を受け止められたら認めてやるよ」



あれは紅蓮さんが使用していた構え。

だが、迫力はその倍。

あれにやられれば死ぬ。


「ヴァニタス!!」

【分かったわよ、特殊精霊武装:罪具認めるよ】


「特殊精霊武装:罪具解放:虚無の剣」


灰色の霧が一つの剣が形成される。


「この一撃で決める」


パキん。


俺の剣が勝つと信じて疑わなかった。

だが、折れたのは俺の虚無の剣。


ブシュー。


体内から体外へ血が噴き出る。


「くっ、それでも俺は」


折れた剣を地面に刺し、体勢を立て直そうとするが、


「てめぇは馬鹿か?今の状態のお前で誰が守れる」


「死ねよ、死んじまえ」


「助けてください、お願いします」


騎士団長の鎧に血で濡れた手をべたりと貼り付け懇願する。


「はっ!! 命乞いか」


五葉の命だけは。


「妹だけは助けてください」


すると、クズは一瞬目を伏せ、そのまま俺を切り裂いた。


「お前のエゴはどこにある」


「エゴを見つけろ、他人に流されるな、お前の人生なんだ」


エゴってなんだよ


「お兄ちゃん!!」


妹の悲鳴と共に俺はまた眠りについた。




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