ベヒーモス
【ベヒーモス視点】
オレは奴の魔力を感じた座標に飛んだ。
エアリスを見つけられたのは。
まぁいいが。
問題は。
【なぁ、エアリス、お前、何で力を失ってんだ? あぁ?】
エアリスが力を失っている事だった。
お前にはオレの妻を殺した罪がある。
『今更来たのですが、この愚物』
【あぁ?】
怒りと共に感情が爆発し、辺り一面に殺気を放つ。
『まぁまぁ。殺気を収めてください。じゃないと、その女性死にますよ』
【ちっ!!】
『で、何用ですか? 今取り込み中なのですが』
エアリスが目線を後ろに向ける。
オレも先程確認したが、あれは非力な雌だ
戦力外だ。
『ここから逃がしてください。それが貴方の妻を復活させる条件です』
「簡単に逃がすと思うの?」
ツインドリルの雌が俺たちに言葉を放つ。
後ろにいる雌共がオレを睨みつけてくる。
(いい殺気だ~)
【少し遊ぶか】
「来るよ!! 構えて!! 五葉くん!!」
精霊詠唱に入る。
普通の魔物なら精霊詠唱は出来ないが、冒険者を喰っている内に精霊紋をその身に複数取り込んでいた。
【オレは妻を取り戻す!!】
【複数精霊】
無数の各属性の精霊たちが出現する。
「!!」
「どうして精霊達が魔物と」
【冒険者達を喰って手に入れたオレの力だ、当たり前だろう】
雌共が驚愕している。
オレはそんな雌共を無視し精霊詠唱に入る。
【風よ、オレに風を】
【ハル】
風の精霊で脚に瞬発力を付与。
【縮地】
縮地で相手とオレとの間合いまで詰める。
【終わりだ】
【インパクト】
衝撃の精霊に右腕を強化し、一撃を放つ。
だが、強化された拳は空をきる。
【!!】
その場に雌共の姿は無かった。
「貴方の弱点が分かったわ、貴方の精霊達は1つずつしか行使できない、違う?」
ツインドリルの雌が他の雌を抱っこして後ろに逃げていた。
【後ろにいたのか】
【く、くくく、それが分かった所でどうする、雌共!! お前らじゃオレに勝てない、それを今から証明してやるよ】
【影の精霊よ、辺りを暗くしろ!!】
【ダーク】
「くっ!!」
周辺の空間が真っ黒になる。
オレには夜目がある。
位置がバレバレだ。
「!! 時の精霊!!」
その瞬間雌共が移動しようし、暗闇の空間から抜ける。
その瞬間、オレは闇の精霊スキルを解除する。
人間は本来、暗闇から光を確認する際にタイムラグが生じる。
「くっ!!」
案の定、雌共は一瞬、立ち止まった。
【影爪】
雌共の前に現れ、闇の精霊を付与した龍の爪で切りつけた。
「うわぁぁぁ」
雌共はそのまま倒れた。
【施錠の精霊】
施錠の精霊の力で、雌共の力を封印した。
《《そろそろ来るか》》
先程から怒りの魔力がヒシヒシとオレに伝わってくる。
【来いよ、オレから妻を奪う略奪者よ】
【取り返してみろ、この雌を!!】
ドカン
そこには、赤色の雌と一緒にいた雄がいた。
『言われるまでもねぇよ、俺はカレンを助ける!!』




