俺はクズじゃない紳士だ
「間に合ったーーー」
俺は慌てて体育館の扉を開けた、思いっきり開けたので
一斉に中にいた人達が俺を見てきた。
「おい、あいつ、入学式始まる寸前に入って来る
って常識的に考えてもやばいだろう、クスクス」
「それに見てよあれ〜、あのかっこ〜、どう見てもやばいでしょ〜制服ボロボロよ〜」
「おい、俺、アイツと同じ中学通ってたんだけどあだ名がコクリ魔狼だそうだ、綺麗な女を見た途端に告白し、振られてもすぐ別の女に告白するから狼みたいだなとついたあだ名らしい、ちなみに100回らしい」
「何だと!!それは、ただのクズではないか!」
「キャ〜。クズと一緒にいるのヤダ〜」
などなど俺を見る途端会場に聞こえるような大声で話していた者だから俺のイメージは最悪だ、さっきの話を聞いていたんだけど大まかにはあっていたので否定はできないが一点だけ間違っているところがあったので否定さしてもらおう。行くぞ。
「あ、すまん、一点だけ間違っていたので訂正さしてくれ100回ではなく1000回位だから。そこは間違えるなよ。俺の戦績だからさ、頼むよ。じゃそれだけだから」
そし、言ったぞ。これで安心だ。そう思っていると妹が前から走ってきた
「何をやっているのお兄ちゃん。先の発言、早く取り消してよ」
「何を言っているのだ、妹よ。俺は、ここに入学したらまた女の子に告白するぞ、ここの全校生徒は300人くらいで女子生徒は確か120人位だから・・・いけるな」
俺は興奮しながら妹にそう言った、その時に気づいたのだが周りがザワザワ五月蝿いな
「クズ!早く出ていきなさい」とか「同じ空気を吸いたくない」とか、やばいな、ここ、一気にクズムードだ
「すまん、少し、声が大きかったらしい」