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虚無の精霊使い~愚者と呼ばれた異端者は世界を支配する   作者: 誤インキャ様
1章帝国編

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13/27

冒険者ギルドにて

「ねえ、貴方の名前を聞かせてくれない?」


僕は白い長髪のお姉さんに声をかけられた。

その瞳はまるで子供のように輝いていた。


「僕の名前は、薄影うすかげ くら。それより、ねぇ」


さっき、このお姉さんが殺されそうになっていた。


「ねぇ、お姉さん大丈夫?」


僕は心配して、お姉さんに駆け寄る。

彼女は俯きながら。


「くらっ、くらっ、くらっ!!・・・・・・ダーリンっ!!」

「な、なんでそうなるのっ!!」


思わずツッコみを入れてしまった。

いやいや、別に嬉しいけどさっ!!?


彼女は壊れた機械のようにダーリン、ダーリンとひたすら連呼している。


『いや、コワいよ』


僕は彼女をどう収めるか思考するのだった。


「あ、そうだ」


僕はこの間、妹に試した方法を使うことにした。

妹、俺の事が好きすぎるからな。

行くぞー!!


「なつっ!!?あ、間違えた」

「今、ほかの女の名前言いかけたよね?」


あ、やばい、たまに妹で見る悪魔モードだ。

彼女の場合は背中に皇帝の姿が映る。


そういえば、彼女の名前を知らない、どうしよ


「あ、そうだ」


本日2回目である。



「HEY,REDY|《ヘイ、レディ》おれと、連絡先交換しない?」


僕は連絡先を交換するために携帯電話を取り出す。

だが、僕の知っている携帯電話ではなかった。

あれ、僕の携帯電話は黒色のガラケーだったのに、


「・・・ん?なんだこれ?」


かたい金属の薄い板?

表面には黒色の液晶、裏には携帯のカバーがついている。


このことも気になったのだが、一番気になったのは彼女の戸惑っている表情だった。


「HEY,REDY?これ、何かの名前?」

「あれ、外国の人かなと思ったんだけど、英語をしらない?」


白色の長髪でアニメとかででてくる鎧をきているから、

本格的なコスプレイヤーだと思った。

でも、英語をしらない?

なんで?

僕は困惑した。


「知らない、さっきはなんて言ったの?」


彼女の表情をみると、困惑していた。

本当に知らないのか。


「ねぇ、お姉さんって意味だよ」


お姉さんか嬉しいな~という言葉を聞くとともに、

何歳かを聞こうとしたのだが、よく、妹に女性に年を聞くのはダメですとよく注意されていたため、我慢した。


「ねぇ、もしよかったら、私にもその英語教えてくれないかな?」


「うん、いいけど、一ついいかな?」


さっき彼女はダーリンと連呼していた。


「ダーリンも英語なんだけど、誰に教えてもらったの?」


「!!?・・・そうなんだ」


彼女は驚きと同時に少し悲しい表情を見せて語った。


「これはね、亡くなった祖母がね、教えてくれたの」


「・・・そうなんだ、ごめん、辛いことを」


僕は聞いたことを後悔した。

僕は俯きながら後悔していると

彼女が雰囲気を明るくさせるためか

「ダーリン、顔を上げて」

僕に目線をあわせ、ニコッっとほほえみ


「ダーリン、遅くなったけど、私の名前はネロ。ただのネロだよ」



名前を名乗ったのだった。











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