六章 末路
結論だけ、書く。
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
あたしは失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
失敗した失敗した失敗したあたしは失敗した失敗 ─────
入試形態は様々だが、6校7学部受験し、受かったのはたった1校。しかも、その1つは他よりレベルが低く、個人的にはできれば行きたくない──滑り止め校だった。
これだけ受ければ1つぐらいは引っかかるだろう。正直、そんなことも思っていた。
滑り止め以外の5つは大体同じレベルの学校で、そのどれかなら大満足の結果だった。
しかし、全て落ちた。滑って滑って滑りまくって、最後の淵でなんとかしがみついた。
甘かった。考えが甘すぎた。
後悔はしない。もっと勉強しておけばよかったなんて思わない。きっとあれ以上のパフォーマンスを自分はできなかっただろうし。
私のは努力する才がない。著しく欠如している。色々なところに手を出しても、結局中途半端な所で折れてしまう。最後までやり抜く力なんてない。それは自分自身が一番よくわかっていた。だから後悔はしない。
むしろあの時プライドを捨てて滑り止めを取っておいた自分を賞賛したい。あの決断によって今こうして、比較的穏やかな気持ちで3月を迎え、4月を、春を待つことが出来ているのだから。
仲のいい友人達はみな失敗した。
かねてより目指していた大学にはみな不合格を突きつけられ、意気消沈していた。
一人は浪人が決定し、後の二人もかなり厳しい状況に立たされているらしい。
私は辛うじて先に進む切符を手に入れた。
たとえそれが惨めで、おんぼろで、安っぽくても、その切符さえあれば先に進める。道は開ける。
というか、大学で、ましてや高校で全ては決まらない。大事なのは学舎を飛び出した後だと私は思う。住めば都、そうは言っても行ってみれば案外いい所かもしれない。
私が言うとこれらすべてが負け惜しみに聞こえるかもしれない。実際私自身も、そう思いながら1文字1文字打ち込んでいる。
それでも、これだけは言いたい。
いかに後悔しないか、それを決めるのは先生でも家族でも友人でもない。
もっと言えば合否だって関係ないかもしれない。
最終的には自分を納得させられるか。
ここまでの道を振り返った時、うんと首を縦に振れるか。結果もそうだが気持ちの方が大事だ。
なんのための3年間だったんだろう。
そこに意味はあったのだろうか。
無駄に過ごしてきただけじゃないか。
今でも不意にそんなこと思う。
それでも──やっぱり後悔はしない。
どんなにダサくても、
どんなに惨めでも、
どんなに泥臭くても、
どんなにカッコ悪くても、
それも等しく青春なんだから。
みんなもこうならないようにしようね!