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グランクレストRPGリプレイ 「新編:アロンヌ建国紀」  作者: 七無
第二章 千本の剣のもとで
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第7話 方針決め&プレッジシーン1 「拙速よりも巧遅を」



ななむ :えーと、次のシーンって聞いたけど、この後すぐに出る?

GM   :任せる。やりたかったら情報収集も出来るよ?

ニーグ :これから行く魔境について、とか?

GM   :はい。ただ……あえてこう言おうか。「1シーン追加する」という扱いにします。どうするのかは、PL次第で。


***


フレア :「さぁ、顔合わせも済んだし、早く行きましょう」


 謁見室から退出した直後、フレアが一行の顔を見渡して、淡々と発言した。旅装もおざなりに、本当に今すぐ出発しそうな勢いだ。


リオン :「ちょっと待ちなよ。何の下準備もなしに行く気?《変異律》の内容くらいは、調べておきたいんだけど」


 いつも通り突っ走ろうとする上司の様子に、リオンが眉間を抑えながら反論した。


 《変異律》とは、アトラタン本来の自然法則である自然律(ロゥ)に対比して、魔境内での特殊な法則を言い表したものである。混沌に決まった形が無いように、魔境によって変異律の種類も様々だ。


 夜が明けなくなる、地面から炎が噴き出すといった環境的なものに始まり、方向感覚を失わせる、恐怖を増幅させるなどの心に作用するものまで存在する。これらに対応できなければ、討伐対象である巨人に辿り着くことさえ出来ないのだ。


リオン :「有名な魔境なんだ、《変異律》だって知っている人がいるはずさ。せめて、それを突き止めるまで待ってくれないかな?」


 しかし、フレアはまどろっこしいとばかりに首を振る。


フレア :「調べたって、どうせ《変異律》の影響を受けるのは避けられないわ。それなら、調べなくたって同じことよ」

リオン :「魔境のことだけじゃない。明らかに何か企んでそうな奴らがいただろう? そいつらの情報も集めないと、もしかしたら妨害を仕掛けてくるかも……」

フレア :「ああ、主様(ぬしさま)に狼藉を働いたとかいう奴らのこと? そいつらも、遅かれ早かれ粛清するつもりよ。魔境にやって来るなら、手間が省けるというものだわ」

リオン :「ちょっと、いい加減に……!」

ローラン:「まぁまぁ、二人とも」


 今すぐ出発することにこだわるフレアに、思わず声を荒げそうになるリオン。それを見かねて、ローランが仲裁に入る。


ローラン:「姫さんも、細かいことは俺たちに任せる気でいたんだろ? 気が逸るのは分かるが、ちょっとだけ待っちゃくれねえか。その間に姫さんは、シェリーの嬢ちゃんに別れでも告げて来たらいい」

フレア :「……まぁ、確かに暫く会えなくなるし。約束のこともあるし……」


 シェリーの話が出た途端、頬を染め口調が柔らかくなるフレア。暫くもじもじと恥じらったあと、ふいと気まずげに顔を背けた。


フレア :「……分かったわ。あなた達の好きにして」


***


GM   :……じゃあ、1シーン追加で作って、情報収集を挟むということでいいですか?

ましろ :まぁ、どっちでもいいよ?1シーン作った程度で上がる難易度なら、俺らなら多分いけるし。

ニーグ :確かに、1シーン程度ならそこまで難易度上がらんやろうっていうメタ読みはある。それにTRUE END目指すってことなら、情報はまず必要だろう。

GM   :クックック、さてどうだろうね?(黒笑)……じゃあその前に、1回目の誓い(プレッジ)があります。



***

 


GM   :はい、では誓い(プレッジ)一回目どうぞー。

ましろ :じゃあフレアちゃんはまず、「信徒を増やす」と。(真顔

GM   :歪みねぇなw

ましろ :いやだって、「生き残る」なんて誓いを立てるまでもなく達成できるからw

ななむ :いやー信頼が重いであるw ローランはそうやね……姫様もオドも含めて、「年少者を守る」って形で。

amida  :リオンは、「混沌を征伐する」かな。


電磁炉 :えーとすいません、何をしたら……。

ななむ :ああ、このシナリオで達成したい目標を、それぞれ決めるんよ。オド君が騎士道物語に憧れてる設定ならそれに絡めてもいいし、国の一員として指示されたことを全うするのでもいい。

ましろ :フレアは結局「生き残る」も取ったから、「姫様を守る」って誓い立ててくれたら共有できるよ。

電磁炉 :じゃあ、「姫様を守る」で。

ましろ :おっけー。共有してもいい?

GM   :あっいいよー。ちゃんと聞いてなかったけど、よっぽど違うやつでなければ大丈夫。

ましろ :じゃあ、「信徒を増やす」と「姫様を守る」やったらいけるよね?w

GM   :ダメです(即答

ましろ :やっぱなーw

ニーグ :イスキューロンは「自分の信者を増やす」で取ったけど、皆が生き残ったら自動的に信者も増えるから共有してもいいよね?w

GM   :それはいいです。

ニーグ :いいんだ!?

GM   :ある程度、理屈をこじつけられるなら大丈夫です。

ななむ :まぁ、姫様が生きるか死ぬかで信徒の数大分変ってくるだろうから、いいんじゃないですか?w

GM   :それと、後々また誓い(プレッジ)が入るんで、今無理に共有しようとしなくてもいいんじゃないですか?

ニーグ :まぁ、今の所は大丈夫だろう。「信徒を増やす」で確定で。


GM   :はい、じゃあ誓い(プレッジ)が終わったので、「1シーン追加して」情報収集へと進みます。

ななむ :プレッシャーかけていくなぁww



誓い(プレッジ)内容まとめ


フレア:生き残る/信徒を増やす

リオン:混沌を征伐する

ローラン:年少者を守る

イスキューロン:信徒を増やす

オドネット:姫様を守る



 

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