第72話 「ふたりだけの答え」 (陽向編)
「……」
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変わっていく、
クラスメイト。
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透は話さなくなった。
笑顔が消えた。
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蒼真は目が合わない。
話しかけても、返ってこない。
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いるのに、
いない。
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蓮は来なくなった。
どこにいるのかも、
わからない。
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こはたんが、
みんなを拒否するから。
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みんな、
おかしくなった。
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……わかってた。
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こうなるって。
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こはたんは、
みんなの、
こはたんだったのに。
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奪った。
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俺が。
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みんなから。
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こはたんを。
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でも。
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やめられない。
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愛してる。
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離れられない。
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逃れられない。
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こはたん無しじゃ、
生きられない。
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独占とか、
依存とか、
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そんな言葉じゃ、
足りない。
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これは、
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愛だ。
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俺は、
こはたんを、
愛してる。
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ずっと。
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「ひーくん」
「こはたん」
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自然と、
距離がなくなる。
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触れてないと、
落ち着かない。
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あたたかい。
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愛おしい。
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幸せだ。
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こはたんが、
笑ってる。
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……幸せそうに。
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ああ。
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そっか。
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こはたんも、
俺を求めてる。
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愛してる。
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「こはたん」
「なーに?」
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今なら、
言える。
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誰もいない。
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ふたりだけ。
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「……愛してる」
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「うん」
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「こはたんは?」
「俺のこと、愛してる?」
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「愛してる」
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迷いがない。
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その一言で、
全部が、
満たされる。
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……ああ。
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これだ。
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これが、
正解だったんだ。
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ふたりだけの、
世界。
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俺たちの、
答え。
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愛。
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離れないで。
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離さない。
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「こはたん、好き」
「好き」
「好き」
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「うん」
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「ひーくん、好き」
「ずっと」
「愛してる」
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抱きしめる。
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離れられない。
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満たされる。
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こんな日が来るなんて、
思ってなかった。
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もう、
迷わなくていい。
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これが、
俺たちの形だから。
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俺は、
こはたんのもの。
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こはたんは、
俺のもの。
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ふたりで、
ひとつ。
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学校を、
離れた。
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理由なんて、
いらない。
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こはたんがいれば、
それでいい。
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誰にも見せたくない。
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触れさせたくない。
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俺だけの、
こはたん。
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「ひーくん」
「ん?」
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「……ここにいて」
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「うん」
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そっと、
距離が近づく。
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離れない。
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ただ、
寄り添う。
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ああ。
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幸せだ。
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このまま、
ずっと。
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ふたりで。
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どこまでも。
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溺れていく。
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――永遠に。
陽向ルート終了になります
貴重なお時間ありがとうございました!
共依存を感じていただけたら幸いです




