天才
お久しぶりです。
ゴールデンウィークは如何お過ごしでしたでしょうか。
私は絶賛仕事でした。
遅れてすいません!
「それでは、こちらに手をかざして頂けますか?」
「はーい!」
フレデリカは元気よく返事をすると手をかざした。
「エイッ!!!」
ピカーン!!!
「うぉ!フレデリカちゃん凄いな!さっきの貴族よりも光ってるんじゃないか?」
「あぁ、そりゃそうだろうな・・・」
フレデリカはよく城へ遊びに来ていて俺と遊ぶ事が多かった。
遊ぶと言っても魔法で遊んでいたんだが俺はフレデリカの才能に気付いてしまった。
俺が何日も掛かって出来た魔法を遊びだと思い一発で成功させると言う天才っぷり。
実はチートを持ってるんじゃないかと思い聞いてみたが。
「チート?チーズ美味しいよね!?リカも大好き!」
という答えが帰ってきて異世界人の可能性は無いだろう。
天然物の天才というのはスポンジのようにどんどん知識を吸収して俺が修行に行く前には俺とほぼ同じぐらいの魔力を持っていた。
周りからは俺は神童とか言われていたが本当の神童はフレデリカだろう、俺は努力しないと無理だからな・・・
「クー君!見てた?リカ頑張ったよ!誉めて、誉めてー!」
「あぁ、リカは凄いなー!」
クラマはフレデリカの頭を撫でると「エヘヘ」と目を細め喜んだ。
「本当にフレデリカちゃん凄いんだな!俺驚いたよ!」
「リカすごいんだから!」
ダンにも誉められるとVサインをして答えた。
「941番から944番の方どうぞー!」
「俺の番号が呼ばれたから行ってくるよ。」
「おう、頑張れよクラマ!」
「クー君頑張ってね!」
「二人ともありがとう!行ってくるよ!」
「それでは、番号を確認しますね。はい、大丈夫です。それじゃあ、手をかざして頂けますか?」
「はい。」
クラマはそっと球体手を触れた。
ピカッ!ピシッッ!
球体は一瞬凄い輝きを放ったが一瞬だけでその代わりにヒビが入った。
「あ、あれ?故障?」
試験官が球体を触れるが全く光らなくなっていた。
「んー。まぁ、先程は十分に光ってましたし大丈夫でしょう。お疲れ様でした。」
「は、はい・・・」
釈然としないままクラマの入学試験は終わった。
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