入団試験 前
あれから、ランペールと何度も会うようにな
り彼が音楽団に入ってることを知った。
「え!?お前音楽団だったの?」
「そうだよ~、そんなにびっくりしなくもいいのに~」
ランペールは、驚いたヨルゴを特に気にする風もなくいつも通りのんびり話していたが憧れの音楽団の一員(下っ端の可能性もある)が目の前にいて興奮していた。
「俺、いつか音楽団に入るのが夢なんだ、親父にいつも反対されてるけど、毎日練習もしてるし、そこそこの腕もある!絶対なってやるんだ!」
「なんの楽器弾けるの?」
さっきまで穏やかな目をしていたランペールの目が鋭く光った気がした。
「バ、バイオリンとピアノを、バイオリンのが得意だけど」
「そんなに自信があるなら僕から、団長に話して入団試験くらいできるようにしてあげようか? ちょうどバイオリンは人たりなかったし」
いつものランペールらしくない、挑発するような言い方に聞こえ少し怖かったが・・・
「いいのか!?頼む!」
「いいよ、かわいい友達の頼みだしね」
「かわいいって俺より2歳年上なだけだろ!」
「あ、僕の年覚えてたんだ~。いつもお前とか呼ばれてたから忘れてるんだと思ってたよ、ハハ」
「笑い方怖いんですけど・・・ランペールさん呼び捨てとか馴れ馴れしい言い方に実はムカついてましたカ?」
・・・・
「いや~、そのくらいじゃ怒んないよ。それに馴れ馴れしいく喋ってくれるのは友達の証だと思うと嬉しいよ。」
「それなら良かっ・・。ってやっぱり馴れ馴れしいとは思ってたのかよ!?」
「少しだけだよ~、今はいいオトモダチと思ってるから安心してよ」
「そうそう、たぶん入団試験明日か明後日にはできると思うよ。あと、試験は言われた曲を弾くタイプになると思うよ。あれだけ自信満々だったんだし、楽譜は読めるよね?」
「もちろん!どんな曲も完璧に演奏してやるから覚悟しろよ!」
「ハハハ、楽しみしてるよ」
先ほど感じてた怖さもなくなり俺は少しだけホッとしたのを覚えている。




