1 日常
「・・・ルゴ、ヨルゴ!とっとと起きて店の手伝いをしねぇか!」
何か夢を見てたような・・・
「ヨルゴ!さっさとしろ!」
「あーもう、うるせぇな!今起きるよ!」
何を見てたんだっけ?・・・まぁいいか
早くしねぇと親父がうるさいし
「ふぁぁ・・・親父おはよ~」
眠い目を擦りながら親父に挨拶をした。
「おう! さっさと顔を洗って目を覚ましてこい」
親父のうるさい声に起こされ、店の手伝いをする。いつもの俺の日常だ。一瞬懐かしさを感じたが親父の怒鳴り声にそんな気持ちもすぐに忘れてしまった。
忘れるくらいだからたいしたことはだろうと俺は懐かしさという違和感をすぐに忘れた。
俺の一日は親父の怒鳴り声に起こされ、朝から親父のやっているレストランの手伝いをしている。こんな、ガミガミうるさい親父の店だが意外にも繁盛している。その理由は親父の作る料理が上手いということもあるだろうが、店にくる客は料理よりも店に来る音楽団の演奏が目当てのが多いような気がする。
音楽団と言うのは、各地のレストランやダンスホールで演奏をしながら旅をしている団体のことで、音楽隊と呼ばれることもあるな。そんな音楽団は、色んな地域をまわっているので、聞いたことのない音楽を演奏し、違う国の話を聞かせてくれたりと俺たちに楽しませてくれる娯楽の一つであり、人気がでれば金持ちになれる可能性もあるということで、職業としての人気も高い。俺も音楽団の一員になりたいと考えてる一人だ。だけど、親父は音楽団は収入が不安定だからと言って俺が音楽団に入るのを嫌がっている。
一応これでも、店にくる音楽団の人たちに教えてもらったりしてバイオリンとピアノは弾けるんだ。そこらのガキよりは上手い自信がある。だから、今の目標は親父に俺の音楽の腕を認めさせて音楽団に入ることだ。
「おい!ヨルゴ顔洗ったあボーっとしてないで、店の掃除はじめろ!」
「今からやるから怒鳴んな!」
あー、今日はそんなに混まないといいな・・・。




