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今、私は非常に恥ずかしい姿をしている。

あの腕輪をつけたら、服が消えた。

素っ裸になった。

ギョッとしたら白の何の装飾もない長い裾の服が着せられていた。

『王の前に見苦しい姿ではいけないのでな。』

ふん、悪うございましたね。

って、これ、生地薄いんだよ。

下着なしだし、裸足だし。

足の裏の角質が硬くなったら恨んでやる。


石畳を進む。

冷たい感触は直ぐに足を伝って上ってくる。

風邪引きそうだな。

『入れ。』

言われなくても入りますよ。


目の前に広がるのは、岩がむき出しだけど、何処か荘厳な広間。

さすが、王様って感じの人物が赤の絨毯の先にいるようだ。

ようだっていうのは、確かめてないから。

ぐるっと見渡した先に、小さい檻があって、その中に、

「黒銀っ!紅姫っ!」

私の可愛いドラちゃん達の姿が・・・。

私の声に二人も反応してくれる。

「ドラゴンは、大事に扱うんじゃなかったのか!」

思わず私を連れてきた男を見た。

『お前に騙され、契約を交わしてしまった哀れなドラゴンだ。力を封じねば、お前を救おうとするだろう。だから、封じた。』

『あかちゅきっ!』

『暁様っ!』

二人の声に振り返り、駆け寄ろうとした私だったけど、

『『あっ!』』

繫がれているのを忘れてた。

思い切り引っ張られて体が宙に舞い上げられ、石畳、いや、かろうじて赤絨毯の上に引き落とされた。

声にならない痛みが全身を襲う。

な、何?これ、痛いを通り越しているんだけど・・・。

蹲ってると容赦なく、あの男が私の髪を掴み上げて身体を起こそうとする。

くそぉ~!!はげたら倍返しだ!


『そやつか、黒の魔法使いの力を盗み、ドラゴン達を手当たりしだい従わせている女は。』


『左様にございます。』

低い、力と侮蔑の篭った声が降りてきた。

なんか聞き捨てならない言葉が、二つあったけど、兎に角痛くて、王とやらの言葉に反応できない。

骨折れた?

も・・・最悪。

この痛みが更に夢じゃないことを物語ってるじゃないか・・・。

元の世界に帰りたい。


痛切に思ってしまった。



つづく

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