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「暁には、とりあえず王都に来てもらって正式に手続きをしてもらおうか。」

「王都って、遠いの?」

ドラゴンで半日らしい。

ここは、本当に国の端っこ、国境線らしい。

ドラゴニアと戦っていた隣国とは反対の方角にある町らしい。

基本的なことを学ばなきゃ、帰るにしても無理だな。

「ところで、セイラン。」

「なんだ?」

「猫って、王都にいる?」

「ネコ?なんだ、そりゃ・・・。」

「あ~いいんだ、気にしないで。」

やっぱり、この世界に猫はいないんだ。

となると、りうは、貴重種って言うか、珍し過ぎて、囚われてしまったんじゃないのかな。

もしかして、猫って名前じゃないのかも。

可愛いりうを探して、あの鎖から解放して、元の世界に元の年齢で帰る。

よしっ!目標決まりっ!


黒銀か紅姫。

どっちの背に乗って移動するか、かなりもめた。

で、結局、クロの背には、乗ったから、今回は紅姫の背に乗った。

セイラン曰く、どっちの背に乗るかって言うのは毎回もめるとのコト。

やっぱ、主は一人の方がドラゴンにとっても、主にとっても平和かもしんない。

迷惑料として、ほぼただにしてもらった銀色の龍尾輪をクロに。

で、紅姫には女の子らしいものを二人で選んだ。

ドラゴンとは言え、やっぱり女の子。

クロ以上に気を使ったけど、嬉しそうだからこっちも笑顔だ。

赤い皮にアイボリーの透かしレースが貼られたものを選んだ。

「紅姫に似合うよ。」

ちょっと気位の高いお姫様な感じが。

『はい、暁さまっ!』

語尾にハートが付きそうなほど喜ぶ紅姫。

うん、可愛い。

主になってツンデレなのが、少々なりを顰めているのは淋しい感じがするけどね。

「さあ、行こうか。王都へ。」

私達は、新たな地を求めて旅立った。



つづく

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