表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/76

39

風呂から上がって、食堂で朝ごはんを済ませた。

ここの朝食は洋風。

ま、これは、当り前なんだろうけど、大根おろしと酢橘と焼き魚とかが急に食べたくなってしまった。

エルアから教えてもらったこの世界の基礎知識によると、米を主食にしている国はないらしい。

がっくり。

炭水化物は、太る。

だから、夜はほぼ食べないんだけど、朝は和食派だった。

朝にシッカリ食べて、昼はそこそこ、夜は八時以降摂取しないという法則を持っていた私としては、朝は、御飯に味噌汁なんだよ。

ちなみに、魚を主な蛋白源にしている国は、もっと海に近い地域らしく、この町は、森を越えて見つけたトコで、海は遥か彼方らしい。

豆は?豆を用いた食文化は?

そう尋ねたら、分からないと返事された。

味噌・・・醤油・・・豆腐・・・私の好物・・・。

暫しのさよならだ。

絶対、帰ってやる。

ああ、旅すがら、食生活アップってのも一つの目標にしなきゃな。


『あかちゅき、探し物ってなに?』

旅支度を済ませた私達は、町の大通りを歩きながら、とあるモノを買うために動いていた。

「ん?龍尾輪だって言ったでしょ?クロのを買わなきゃね。赤のは、仮じゃない主がつけなきゃ意味ないみたいだから、買ってあげられないけど。」

クロがにっこりした後、

『違うよ。エルアに言ってたでしょ?探し物は見つけたって。』

ああ、それのこと。

私は、皆にりうのことを話した。

りうが、私をこの世界に巻き込んだこと、彼を見つけたら、きっと元の世界に帰れるだろうということを話した。

夢の中のりうは、私を帰すつもりはさらさらないようだったけど、それは、さくっと無視することにした。

『囚われていたのですか?』

エルアが心配そうに尋ねた。

どした?何だか、凄い顔色悪いけど。

「うん、どっかの豪華な屋敷の一室に。石造りの屋敷だね、あれは。」

鎖に繫がれていたりうの姿。

ホント、動物虐待だ!

「魔力を封じられたと言ってたけど、何となく分かる気がするんだよね、りうのいる場所。」

だから、まあ、ある意味勘だけで動くのはとっても危険かもしれないけど、動かなきゃ始まらないから、買い物が終ったらこの町からは去っていこうと思う。

そんなことを話するとエルア、クロとも笑顔で頷いてくれた。

『暁さまが、決心されたこと。エルアは何処までも着いて行きます。』

『クロもー!!』

私は赤を見る。

「赤の生まれたであろう、ドラゴンの谷にも行くからね。」

私の言葉に赤ドラちゃんが目を丸くする。

「ドラゴンの谷なら、主のいない赤も力が着くまで平和に過ごせるでしょ。」

ドラゴンの谷。

それは、全ての色のドラゴンが生まれる巣のようなものがある谷。

その谷からドラゴンは旅立って、自らの本能を追い求め、主を探す。

主などいらないとの考えのドラゴンは、谷に残ってるらしいけど。

その谷に戻るって言うのかな?そこで改めて赤は今後のことを考えればいいと思うんだよね。

正直な気持ちを告げると赤ドラちゃんが少しだけ視線を伏せた。



つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ