33
「リュウビリン?何?それ。」
夕食を済ませてベッドの上でのんびりしていた私にクロが言った謎の言葉。
洗った髪をエルアが魔法?を使って乾かしてくれている。
頭皮を活性化してくれるローズマリーの香りが部屋に漂ってなおのこと癒されている。
『ドラゴンの尻尾のここ、ここに付ける輪っかのこと。』
長い尾の先に棘がないところがあった。
つるんとしていて、触り心地が面白い。
撫でているとクロの顔がトロンとなった。
ん?もしや、ここは、ニャンコで言う尾っぽの付け根?
「気持ちいいの?クロ。」
『ここは、ドラゴンの弱点っぽいところ。ここに主から貰った龍尾輪を付けることで、完璧になるんだ。』
弱点を覆う飾りのことらしい。
仮契約のドラゴンやまだ主に巡りあえてないドラゴンは、ここに第三者の名前を刻まれると否応無しに主従関係になるらしい。
あの森で襲われたクロも危うくあの仮面の男達に名前を刻まれるところだったらしい。
互いに主従関係を認めた後に主からドラゴンに龍尾輪なる輪を送ることで、この二人の間に主従関係が結ばれていることが内外に知らされ、その輪っかをしているドラゴンに手を出してくる輩はいないらしい。
ちょっと待て。
「エルア?名前を与えただけで私はクロの主になったんだよね。」
『はい、それを黒銀が気に入りましたから成立です。龍尾輪はクロが暁さまの所有になったと言う証なのです。』
輪っかをしなければ正式な主従関係ではないのかと思ったが、そうではないらしい。
ん?赤ドラちゃんが自分の尾っぽを抱っこしてる。
か、可愛い。
じいっと見ていたら、怒られたけど。
『龍尾輪欲しい。皆に、僕はあかちゅきのものだって、知らしめて!!』
はいはい・・・あー、なんかメンドクサイ。
つづく




