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第33話、領地に帰る



 領地に帰る日にエリー商会に行くと、ギルドマスターのギャランとファニーが待っていてファニーが。


「あれ? 馬車はどうしたの? 」


「乗り物は空間カバンの中にいれてある。珍しい乗り物なので街の外に出てから出すのでそれまでは歩いてくれ」


 歩きながらギャランはガルーダに領地にどんな魔獣がいるのか聞き、俺はファニーさんに長い付き合いになるので前世の記憶を持っていて召喚魔法で前世の世界から作物や色んなものが召喚出来る事を伝えたのだ。


 聞き終えたファニーが。


「トマトなどの種も作物も前世の世界から召喚したの」


「うん、そうだよ」


「それでこの世界になかった珍しい作物なのね。私の所に持って来てくれてありがとう。お陰で良い商売が出来るわ」


「お礼なら学園の学園長に言ってよ。俺をファニーさんに紹介したのは学園長だから。でも、俺は将来は俺の作る作物を世界中に広めるつもりだ」


「独占すれば儲かるのに、マリュウス様は無欲なのね。そうだ、商業ギルドに作物を登録すれば利益が出るから登録しなさいよ」


「え? そんな制度があるのか」


 ファニーさんの説明によれば、商業ギルドに新しい作物を登録すれば貴族が自分の領地で登録した作物を栽培するには使用料を登録した人に払わなければいけないらしい。


 無断で栽培すれば多額の罰金を払い賠償金を俺に払う羽目になる。


 作物だけでなく、道具なども同じらしい。


 前世の特許を登録するみたいだが、前世より権利を守るのは進んでいるみたいだ。


 ファニーさんの話を聞いた後に俺が。


「商業ギルドは何処にあるの。登録の手続きはどうするの」


「商業ギルドは王都にだけしかないのよ。書類を提出すれば良いだけよ。こんな場合に備えて提出する書類はいつも私が持ち歩いているので、マリュウス様が書類に記入したなら後は私が面倒な手続きはしてあげるわ」


「ありがたい。もう一度王都に行かないといけないので助かるよ」


「私も利益が出るのでお安い御用よ。私で出来る事ならこれからは協力するわ」


 いや~、ファニーさんと知り合えて良かったぜ。




 俺が街道に人がいないのでトラックを出すと、流石にギャランが驚き。


「な、何なんだー! その怪物みたいなものは」


 アンが自慢げに。


「マリュウス様が召喚した乗り物で馬車の何倍もの速さで走るので明日にはボルトン男爵領地に着くわよ」


 アンが運転して最高スピードで走り出すと、厳つい大の男のギャランが怖がり悲鳴を上げてアンに笑われていた。


 帰りは弱い魔獣が少し出ただけで盗賊は出なく、翌日には領地に無事に着いた。


 心配して俺を出迎えた、領民は俺が買い上げた農作物や塩が全部売れたと言うと歓声を上げて喜んでいた。


 屋敷に着くと母上が心配していたのか、取引が成功したと報告すると。


「マリュウスは若いのにアーロンを超えたわね。アーロンもさぞ喜んでいるでしょう」


 俺は父上を超えたと母上に言われたが、父上が領民を大事にして善政を敷いていたので、領民が俺に協力してくれたので出来ただけで父上を超えたとは思っていない。


 父上を超えるのはもっと領地を豊かにしてからだ。



 ファニーとギャランが僻地にあるのに領地が思ったより豊かで発展しているのでビックリして感心していたみたいだ。


 その晩は俺が料理を作り、振舞ったので美味しいので驚きギャランなどは。


「こんな美味しい料理を食べたのは生まれて初めてだ」


 ファニーが意外な事を言い。


「王都で料理店を出したならお客様が押し寄せて大成功間違いないからお店を出したら良いのに」


 将来は各地に日本料理のチェーン店を出すのも良いかも知れない。


 そうすれば食べたお客が味を覚えるので食生活が改善出来るかも知れないだろう。


 アマリア女神様と約束した農業を発展さて食料不足を解消するのは俺1人では無理で夢だと思っていたが、協力者も増え始めたので計画を立て実行に移して、夢で終わらせないために頑張る事にした。



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