第6章:「感覚」としてぼんやりと理解できた、サーフィンとの出会い(3)
・・・いまは、どこのビーチでも、
海水浴シーズンには、かならずといっていいほど、
『サーフレスキュー』の人たちが海岸や沖合いの人の動きを、常に監視してくれていて、
いざとなれば、
「レスキュー用サーフボード」で、溺れたり、流されたりする人を、全力で救出に向かう。
・・・ところが、
ぼくらがいた浜辺には、
このレスキュー隊員が、なぜかひとりも見当たらなかったのだ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「・・・おい、くりじ。このヘンテコリンな板っぱち、なんなんだんべな?」
「ずいぶん、なげー板だよな。うーーん。物知りのかわじにもわがんねぇんなら、俺にわがるわけながっぺよ。」
「誰のだんべな、コレ??」
「だがらぁ・・・ほだごど、わがんねえって。ちっと、かっぱらって・・・もとい、こそっとお借りしてみっぺか。」
「そうすっぺや。うししし♪」
「栃木弁まるだし」のぼくと川上君は、
そんな軽いノリで、
ビーチハウスのはしっこに、ひっそりと立てかけてあった、
人命救助に使う、大切なレスキューボードを、
いみじくも、
「許可なく盗んで」、使用あそばされることとあいなったのでR。