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第4章:「感覚」としてぼんやりと理解できた、サーフィンとの出会い(1)
・・・1982年の夏休み。
ぼくは、小学校6年生だった。
うちの母の家業に関する団体の「組合旅行」のようなものがあって、
福島県の塩屋崎方面に向けてのバス旅行が挙行されたのだった。
「塩屋崎灯台」という、
大きな灯台が見えるエリアでの海水浴だけの旅行であった。
ぼくは、川崎小学校の同級生・・・「川上君」という男子とともに参加していたが、
ビーチでふと、ぼくらが目にしたあるモノがあった。
それが、
「レスキュー用のサーフボード」であった。
レモン色をした非常に長い形状のもので・・・
のちにコレが、
「ロングボード」と呼称される板だと知ることとなるのだが、そのときのぼくには、そんなことは、知る由もなかった。