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久しぶりの家族との会話はこのご時世の中にしては比較的明るい会話だったのではないかと思う。正直、あの日以来帰らない私のことはほぼほぼ諦めていた気持ちが強かったらしいが
「あのさっきの人、黒田さんが「信じて待ちましょう。きっと大丈夫です」って声をかけ続けてくれたのよ」
どうやら、他の人にも明るく声をかけているおかげで雰囲気も悪くなかったらしいが、先ほどの男たちはどう頑張っても反りが合わなかったらしい。
また、黒田さんは黒田組の組長さんで今ここを仕切っている人とのこと。周りのごつい人たちは部下らしいが、実際に怖い感じの人はいなくて、さっき出ていった人たちの方が怖い感じだったらしい。
基本的には黒田組が仕切ってはいたんだけど、退出組の能力持ちのおかげで中々いがみ合いのような状況だったそう。もっとも、先に耐えられなくなった方は出ていったわけでこれからは良くなると思える。
と、ここまでが現在の話。
これからはここまでの話。あの出来事のあった日、同時に各地でショッピングモールのような事件が起きたらしい。例えば、駅構内や学校などの人が比較的多く居るところでの事件。
母は家でにいたらしく、騒ぎも気づかなかったそうだが、父は車での移動中にいち早く気づき、家に連絡と帰宅したらしい。
そこからはメモの通り、市民会館へと避難したとのこと。
「学校はあまり気が進まなかった」
学校は人喰いが出たところもあれば、出なかった場所もあるため、出なかったところでは避難場所として使われているらしい。けれど、直感的に選ばなかったと。まぁ、そういうジャンルが好きで見たことがあるというのもあるのかもしれないけど。
とにかく、市民会館に避難してくれたおかげで私たち家族は合流出来たのだからよかった。
「さて、今度はこっちとも話をしてもらおうかな」
黒田さんがタイミングを見計らい声をかけてくる。
「それで未来ちゃんの能力だけど…」
早速聞きたいことについて向こうも話し始めようとしたときに事態は進行する。




