第115話(最終話)『最高の店長と、無限の明日へ』
透き通るような青空がどこまでも広がる、美しい街道の果て。
王都1号店から始まった『クローバーマート』は、今や大陸中にその名を知られる一大チェーンとなり、各地で人々の暮らしを温かく支え続けていた。
だが、啓太たちの歩みが止まることはない。
「よし! 全員、装備と仕入れ用のアイテムバッグの準備はいいか?」
街道の分岐点で、啓太が仲間たちに向かって振り返った。胸元には、あの日と同じ深緑色の『Clover Mart』の刺繍が誇らしく輝いている。
「準備万端だよ、ケイタ! 次の街は、未開拓の広大な大平原にあるんだよね!」
シルフィが精霊弓を軽やかに背負い直し、眩しい笑顔を向ける。
「はいですぅ! 新しい街の特産品を使って、今度は『冷やし中華モドキ』の新商品を作る予定ですぅ〜〜っ!」
リーネがノートとペンを握りしめ、長耳をキュッと立たせる。
「へっ、あたいの神レジ打ちと勝負師の勘も、ますます冴え渡ってるぜ! どんな大行列でもどんと来いだな!」
ルナがダイスを手元で転がし、ニヤリと不敵に笑う。
「搬入とセキュリティは任せとけ。俺たちがいる限り、どんな魔物も悪徳商人も一歩も通さん!」
ダグラスが大盾を打ち鳴らし、豪快な歓声を上げた。
元コンビニ店長としての知識と【強運】。
そして、何があっても揺らぐことのない『クローバー』五人の最高の絆。
「さあ行こう、みんな! 欲しいものがいつでも届く『便利』と、誰もがハッピーになれる『笑顔』を届けるために!」
啓太が力強く前を指差し、歩み出す。
「「「いらっしゃいませ!! 『クローバーマート』へようこそ!!」」」
響き渡る最高の挨拶と、弾けるような笑顔。
元コンビニ店長・啓太と仲間たちの輝かしい冒険と夢の旅路は、どこまでも続く未来へと、永遠に続いていくのだった――!
(『異世界コンビニ開店記』―― 完)




