表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/29

アーティファクトもゲットだヨ~

最初の構成では影も形もなかった田中が…サブタイを侵食し始めた……

「ウわわッ!ごめんネ〜壊しちャっテ」


田中は手をせわしなく動かしながらそう弁明する。まぁ、予備はたくさんあるから特に問題はないんだけどね。


「どうして邪魔をする」

「ン?同族を助ケるためだヨ」

「同族?この蜂と?」


一体何を言っているんだこの田中は。蜂と同族って…まさか田中は昆虫⁉うわっ、近づきたくなくなったわ。

俺の考えてることを察したのか、田中は手の動きを一層激しくさせる。


「いやいや違うヨ⁉魔物だヨ!虫なんかと一緒にしないでヨ!」

「あー、そっちね。わかったわかった」


田中曰く、【蹂躙する精鋭部隊】は虫系魔物(インセクト)に、田中は魔人というものに分類されるらしい。


「何か質問ハあるかイ?」


質問タイムが来たぞ、おい。お前あの蜂と同族なんだろ?敵討ちとかしなくていいのかよ…まぁ、まずは


「質問。どうしてそんな喋り方なんだ?」


さっきから妙にイラつかせる声でしゃべってるんだよこいつ。わざととかだったら死ぬまでゾンビアタックしてやる。


「あァ、これはネ、特殊な道具ヲ使って無理矢理(むりやり)こっチノ言葉に直しているからなンだぁ」


へぇ、そんなのがあるのか。


「次の質問。なんで俺の武器を壊した」


こっちの質問はやや怒気を込めて言う。


「え、エーと…かっコつけかナ?」

「うわーひどーいそんなことでおれのぶきはこわされたのかー」

「うぅ、ごめんヨ~」


こんな棒読みにも(だま)されるのか。ちょっと心配になってきたぞ。まぁ、心配してるからといってゆすらないわけではないが。


誠意を見せてくれます(レアなアイテムをくれ)?」

「うっ、ジゃあ、こレで許しテくれルかい?」


〈【繧「繝ウ繝弱え繝ウ】より古代遺物(アーティファクト)天真爛漫(トラワレヌモノ)】を受け取りました〉


アーティファクト…なんだか凄そうな響きだ……ていうか天真爛漫ってどういうことだよ。俺はもう高校せ……には見えないか…あれ?なんでだろ、目が熱いぞ…


「これはネ、あノ憎たラしい『0』カら奪っテキたのサ。ざマァ見ろっテんだ」


そう言って田中は笑う。でも俺は聞いていない。今必死に自分の感情を押さえつけているからだ。マジでへこむわ~。俺だけが伸びず、周りの奴らだけグングン伸びやがって…くそがっ!


「うンぇ?もう帰レと?いやイや、観光ぐらいはサせてクダさいよ。……ハイはイ、わかりまシた」


ん?なんか独り言みたいなのを言ってるぞこの田中。ついに壊れたのか?


「どうしたの?」

「急に呼ビ出シガ入ったカらもう帰るネ~」


そう言って田中は飛んで行ってしまった。あいつ下っ端だったのか。勝手にレアそうなアイテムを渡したんだけど大丈夫なのかなぁ。あぁ、空が赤い。…赤い?急いで時刻を確認する。今の時刻は…18時…ヤバい、夕飯作らないと。


そうして俺はログアウトした。

二度とその面見せるな田中。(あなたではありません。自称魔人の田中です)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ