尻尾(針)剝ぎ取ったどぉぉ!
「ようやくまともな戦いが出来るのか」
俺は内心、彼らの変化を喜んでいた。蚊の形態では完全に作業だったという自覚があるからだろう。
しかし、そんな思いは次の瞬間に砕け散った。
『BIBIII!』
蜂の内、やや前方に居るやつがそう叫ぶと、周りの蜂が一斉に俺を取り囲み、俺はなすすべなく針で串刺しにされた。
〈【蹂躙する精鋭部隊】によって殺されました〉
〈デスペナルティーはありません〉
「お返しだぁ!」
すぐさま復帰すると、蜂の無防備な腹に向けて一発殴りつけた。しかし
「硬ってぇ!」
打撃はあまり効果がないようだ。しかし、俺には2日目に見つけたこれがある。
インベントリを操作しつつ、蜂の攻撃を危なっかしく躱していく。そうして取り出したものを
〈【蹂躙する精鋭部隊】によって殺されました〉
〈デスペナルティーはありません〉
蜂の顔面につきたてる。勿論グリグリと中でかき回すのも忘れずに。
『PIGIIIIIIIIIIIIIIIIIII!』
「良い悲鳴じゃねぇか、ずっとそのまま大人しくしてろよ!」
そう言いつつ、蜂の尻部分を執拗に刺し続け、2回殺されたあたりで針を入手した。
【精鋭蜂の強堅針】
レア度︰5
種類︰武器・素材
耐久︰930/1000
特性︰壊れにくい
装備時 ATK+12
【錆びた鉄釘】
レア度︰1
種類︰武器・素材
耐久︰17/50
特性︰壊れやすい
装備時 ATK+5
耐久もATKも釘より上回っているじゃないか!良いもん持ってんなぁ!もっと剥ぎ取ってやるよ!
『BIIIBIIII!』
そうリーダー蜂が叫ぶと、今度は周囲だけでなく俺の上にも蜂が散開し、ドームのような形状になった。
『『『『BBBBBBIIIIIIIII!』』』』
そして胸のあたりを一斉に振動させた。たったそれだけのことでHPはみるみる減っていく。恐らく、ミツバチが行う熱殺蜂球というやつなのだろう。ミツバチ…蜂蜜……甘味……何としてでも倒すぞぉ!待ってろ蜂蜜ぅぅ!
真がこんなに蜂蜜を欲しがっているのは、真が甘党なのと勇から「NPC製のパンはマズい」と聞いているからです。




